研究課題/領域番号 |
17791329
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
|
研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
藤本 健吾 明海大学, 歯学部, 助手 (90286013)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | セピアブテリン還元酵素 / ビオプテリン補酵素 / ノックアウトマウス / セピアプテリン還元酵素 |
研究概要 |
私は、骨芽細胞へのセピアプテリン還元酵素(SPR)アンチセンスオリゴヌクレオチドの導入で、SPRおよびSPRが生成する物質であるビオプテリン補酵素(BH4)が骨芽細胞の増殖能に関係していることを見つけ出した(平成17年度科学研究費補助金による)。また、BH4は一酸化窒素合成酵素(NOS)の補酵素であるため、神経伝達物質合成に不可欠な因子である。さらに、NO-cGMP系が、神経細胞の樹状突起の伸長に関与しているとの報告がある。以上のように、骨吸収や神経細胞の分化に関与する酵素がBH4を必須の補酵素として要求することから、SPRおよびSPRの生成するBH4がどのように細胞の増殖分化に関与するのか検討した。 (1)BH4の関与する転写因子の検索:BH4を骨芽細胞で大量に生成させ、細胞の核抽出物をELISA法を用いた転写因子発現量の変化を検討したところ、BH4が細胞増殖に関与する転写因子c-junの発現を増強させることが判明した。十数種の転写因子について調査したが、この転写因子以外に発現量に変化は認められなかった。 (2)SPR結合タンパク質の探査:Strep・Tactin-Tagを融合させたSPR酵素を骨芽細胞で発現させた。細胞抽出物をStrep・Tactin抗体で免疫沈降させ、そのタンパク質をSDS電気泳動で分析したところ、SPRに数種のタンパク質が結合していることが判明した。 今回、細胞内BH4量変化により細胞増殖に関与する転写因子c-junの発現の増強がみられ、また、数種のタンパク質がSPRタンパク質と結合するという事実が判明した。これらのタンパク質は、現在、MSで分析中であり、結果の分析が待たれる。
|