配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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研究概要 |
ヒト骨肉腫由来の市販細胞(MG-63、 HOS、 SaOS-2細胞)およびヒト由来の骨芽細胞(SaM-1細胞)において、 Ca^<2+>依存性K^+チャネル(BK, IK, SK1, SK2, SK3チャネル)のmRNA発現をRT-PCR法にて確認したところ、すべての細胞においてBKチャネルmRNAの発現が認められた。一方、IKはSaM-1、 MG-63およびSaOS-2細胞に、SK1はSaOS-2およびHOS細胞に、SK2はHOS細胞に、SK3はMG-63、 SaOS-2およびHOS細胞に認められた。 また、定量的PCR法(Rea1-Time PCR法)において、ヒト骨肉腫およびSaM-1細胞に存在するBKチャネルは、チャネルを構成する主な構成成分であるBKαサブユニットは多量に存在するが、BKβサブユニット発現はほとんど認められないことを確認した。また、パッチクランプ法のシングルチャネル解析より、SaM-1細胞には電気生理学的にCa^<2+>依存性のK^+チャネルが2種類存在することを同定し、コンダクタンス値、Ca^<2+>依存性、電位依存性の有無よりこれら2種類のK^+チャネルが、BKチャネルとIKチャネルである可能性を強く示唆した。さらに、細胞外ATPの添加によりSaM-1細胞の細胞内Ca2+濃度上昇が主にP2Y受容体を介することを我々はすでに報告しているが、パッチクランプ法のホールセルクランプにおける開口薬と遮断薬を用いた検討により、BKおよびIKチャネルが薬理学的にも存在し、ATP添加による細胞内Ca2+濃度上昇に伴う脱分極が、charybdotoxinやclotrimazoleにより抑制されたことから、ヒト骨芽細胞における受容体を介したIKチャネルの活性化の可能性を示した。
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