研究課題/領域番号 |
17791357
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
川崎 有希子 徳島大, 助手 (60294708)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | フッ化ジアミンシリケート / フッ化ジアンミン銀 / サホライド / フッ化ナトリウム / 脱灰 / 牛歯 / X線マイクロラジオグラフィー / 歯質耐酸性 |
研究概要 |
現在、齲蝕進行抑制剤および象牙質知覚過敏症治療剤として臨床で用いられているフッ化ジアンミン銀(サホライド)は、塗布後に歯質が黒変することからその使用は主に乳歯に限定され、永久歯に多用することは困難であった。そこで我々は、歯質の黒変を防ぐためサホライドの銀成分をシリカに置換したフッ化ジアミンシリケートを調製した。本研究ではフッ化ジアミンシリケートの齲蝕予防効果を種々のフッ化物と比較検討した。牛歯前歯の唇面を鏡面研磨することにより、エナメル質の新鮮面を露出させた。その後、処理面をいくつかの小部分にパラフィンワックスで分割し、フッ化ジアミンシリケート、サホライド、フッ化ナトリウム、APFなどで3分間処理を行った。対照群は精製水で処理を行った。pH5.0に調整した脱灰液中に牛歯を24時間浸漬攪拌した。その後、パラフィンワックスを取り除き、脱灰深度を表面粗さ測定器で測定するとともに、薄切切片を作製し、X線マイクロラジオグラフイーで脱灰量を定量した。脱灰深度は対照群と比較して、フッ化ジアミンシリケート処理群は有意に減少しており(24.1%減少)、その値はサホライド(23.9%)と同等であり、フッ化ナトリウムやAPFと比較して、脱灰量を抑制していた。X線マイクロラジオグラフィーでもサホライドと同様に脱灰を抑制していた。以上の結果より、フッ化ジアミンシリケートは歯質を着色させることなく、歯質耐酸性をサホライドと同様に高めることから、齲蝕進行抑制剤あるいは齲蝕予防に有効であることが明らかとなった。
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