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線維芽細胞増殖因子(FGF)の石灰化誘導能を応用した歯髄覆罩剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17791358
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

瀬戸 浩行  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (90335802)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード繊維芽細胞増殖因子(FGF) / ラット歯髄細胞 / 石灰化 / 線維芽細胞増殖因子(FGF)
研究概要

【培養ラット歯髄細胞におけるbFGFの石灰化誘導能についての解析】
8週齢ウィスター系ラット上顎切歯の歯髄を採取し、トリプシン処理後、コラーゲンコートディッシュに播種し、(0.1-10ng/ml)濃度の塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を含んだEagle's MEM培地にて培養を行った。石灰化について以下の解析を行った。
・実験開始5日目の培地中のアルカリフォスファターゼ(ALP)活性を測定したところ、0.5及び5.0ng/ml濃度のbFGF添加群で対照群と比較して有意なALP活性の上昇を示した。
・実験開始14日目にVon Kossa染色を行い、石灰化結節の面積を測定した。0.5及び5.0ng/ml濃度のbFGF添加群で対照群と比較して石灰化結節の面積は臆に濃度依存性に増加していた。
・bFGFによる歯髄細胞の分化や機能の解析のため、培養14日目の歯髄細胞よりmRNAを分離し、骨基質蛋白の一つであるオステオカルシンのmRNA量をPCR法にて計測を行った。その結果、オステオカルシン遺伝子発現は10ng/ml bFGF添加により増加していた。
【培養ラット歯髄細胞移植による頭蓋骨骨欠損の石灰化作用】
培養歯髄細胞をコンフルエント後、500万個/mlに調整したのち、作製したラット骨欠損部に移植し、石灰化形成能を解析した。その結果、移植1月後より骨欠損部に骨形成の亢進が認められた。
これらの結果は、bFGFはラット歯髄細胞に対して、分化や石灰化に対する機能を亢進することを示すものであった。特に骨基質蛋白が増加した結果、石灰化結節の面積が増加したことが推測される。また、創傷治癒時にFGFの発現が亢進することが知られており、歯髄細胞の移植による骨欠損の石灰化に対し、FGFが促進的に働くものと推測された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 培養歯髄細胞移植による頭蓋骨骨欠損部の石灰化作用2006

    • 著者名/発表者名
      瀬戸浩行他
    • 雑誌名

      日本歯科保存学雑誌 49巻

      ページ: 128-128

    • NAID

      10020294926

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] The effects of Fibroblast Growth Factor on Mineralized Tissue Formation in Cultured Rat Dental Pulp Cells2005

    • 著者名/発表者名
      瀬戸浩行他
    • 雑誌名

      2005-Sino-Japanese Conference on Stornatology

      ページ: 56-57

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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