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光触媒の感応域に対する照射光の波長幅および強度が光重合型樹脂の重合率に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17791371
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

松澤 紀彦  鶴見大, 歯学部, 助手 (80318914)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード重合 / 照射 / 触媒 / 波長 / コンポジット
研究概要

コンポジットレジンを硬化する際の適正な光の特性についての報告は少なく,本研究では直接修復を想定した光照射のみによるコンポジットレジンの硬化について検討を行った.
照射器はオプティラックス501とキセノンランプのアポロ95E,コンポジットレジンはハーキュライトXRVを使用した,
硬化深さの測定を行った結果,全ての照射時間で光強度の高いアポロの硬化深さがオプティラックスを上回り,オプティラックスでは,照射時間20分以上,アポロでは照射時間15分以上で硬化深さに変化が見られず,硬化深さの限界は,臨床上不可能な長時間の照射を行わなければ得られないことが明らかとなった.
さらにヌープ硬さ試験を行い,試料の深い部位における重合度を確認した.
オプティラックスでのヌープ硬さは,深さ3mmまでは40秒から30分の照射条件において,硬さに差は認められず,20秒の照射では試料全ての深さで明らかに硬さが低いことが示された.アポロでは,深さ3mmまでは20秒から30分の照射条件において,ほとんど硬さに差は認められず,5秒,10秒の短時間照射では全ての深さで明らかに硬さが低いことが示された.
以上の結果,光強度や照射時間の延長によって,硬化深さ自体は延長するが,深部の硬化度は比較的低く,最も硬化している表層部付近の硬さは照射時間を延長しても変化が見られなかった.これは重合の飽和点が存在することを意味する.
本実験の結果から,確実なコンポジットレジン修復のためには,1回積層量を2mm以下とし,光強度が中程度(約600mW/cm^2)の照射器を使用する場合には40秒で約240kJ/m^2,高出力照射器(約1500mW/cm^2)でも20秒で約300kJ/m^2の照射が必要であることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 光照射器の現況、利点と欠点について2006

    • 著者名/発表者名
      松澤 紀彦
    • 雑誌名

      THE JOURNAL OF DENTAL ENGINEERING 第157号(in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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