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義歯床による機械刺激は上皮内機械受容細胞の形態を変化させるか?

研究課題

研究課題/領域番号 17791411
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

石崎 憲  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70276963)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードMerkel細胞 / 持続的機械刺激 / アポトーシス / Merkel細動
研究概要

口腔粘膜の中でも横口蓋ヒダ部は感覚が鋭敏であるとされている。本研究の目的は、口蓋板による持続的機械刺激が、横口蓋ヒダに極めて多く存在することが知られている感覚受容細胞であるメルケル細胞に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。対象として生後8週齢ゴールデンハムスター40匹を使用した。対象の口蓋部に4-META/MMA-TBB接着性レジンで作製した口蓋板を1,4および7日間装着した。装着方法は横口蓋ヒダに持続的な圧をかけるため、口蓋板を口蓋粘膜に圧接した状態で臼歯に同接着性レジシにて固定した。また一定の負荷をかけるため口蓋ヒダ第4条部の口蓋板粘膜面に0.8mmの突起を付与した。光学顕微鏡学的観察にてMerkel細胞発現率の変化を、電子顕微鏡学的観察にてMerkel細胞と周囲組織の形態学的変化を検索した。その結果、免疫組織学的観察において、持続的機械刺激を加えた部位の上皮突起の扁平化とMerkel細胞発現率の減少が認められた。蛍光顕微鏡学的観察においても同様の所見が認められた。さらに電子顕微鏡学的観察において、細胞質内ミトコンドリアの変性、細胞顆粒、細胞突起の減少、細胞膜の断裂、接合神経線維の変性などネクローシスを思わせる像が認められた。しかし、細胞内容物の滲出や炎症性細胞浸潤などの所見は認められず、ネクローシス発現の確証は得られなかった。また、核クロマチンの凝集、核の断片化などアポトーシス所見を呈する細胞も同時に存在した。以上の結果より、持続的機械刺激はMerkel細胞と接合神経組織を変性させ、少なくとも一部のMerkel細胞にアポトーシスを惹起するものと考えた。口蓋板による持続的機械刺激は、横口蓋ヒダに存在するMerkel細胞、接合神経線維の性状に影響を及ぼし、さらにMerkel細胞の数を減少させる。またこの細胞数の減少にはアポトーシスの発現が関与する。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Behavior of Merkel cells in the palatal rugae under the continuous mechanical stimulation by palatal plate2006

    • 著者名/発表者名
      Ken Ishizaki, Kaoru Sakurai, Masakazu Tazaki, Takashi Inoue
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology 23・1

      ページ: 63-72

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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