• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

顔面頭蓋の形態異常を伴うCL/Fr系マウスの顎関節の組織学的及び分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 17791442
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

安島 久雄  新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (80377150)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードCL / Fr系マウス / 生後4週 / FGF mRNA / FGF receptor mRNA / リアルタイムRT-PCR法 / 胎生期 / 免疫組織学的検索 / 頭蓋骨
研究概要

【緒言と目的】
顎顔面頭蓋の変形を生じるトランスジェニックマウスを用いた研究において、生後5週まで上下顎の骨代謝の異常が認められ、生後7週になると下顎骨の成長のみcatch upし、上顎ではcatch upするに至らず、結果的に上下顎の反対咬合になるとする報告がある。これらの所見から顎顔面頭蓋の形態異常をきたすマウスではヒトにおける先天性骨疾患と同様な骨代謝異常に陥っていることが推測され、様々な研究の結果より、顎顔面頭蓋における発育過程でも運命決定・細胞増殖・細胞移動などの様々な過程でFGF(fibroblast growth factor)が中心的な役割を果たしていることが分かってきた。CL/Fr系マウスに生じる顎顔面非対称例の顎関節の組織学的変化を解明すること、成長因子をマーカーとして同マウスにおいて顎顔面頭蓋を組織学的、分子生物学的に検討することにより、顎変形症ならびに顎関節症を含めた顎関節疾患の発症メカニズムを解明する。
【結果】
1.4週齢の正常マウスと比較しCL/Fr系マウスの頭蓋骨の対称性は口蓋裂発症に伴い変形をきたした上顎骨に一致して下顎骨にも若干の形態的変化が認められ、また同一個体において左右の下顎頭に形態的変化が認められた。
2.4週齢の正常マウスとCL/Fr系マウスの顎関節部の組織標本においては著しい相違は認められなかった。しかし、両マウスの胎生期のマウスにおける下顎頭の形成過程に注目し、経時的に下顎頭を観察することにより、両者の違いを免疫組織学的に検索したところ、各形成過程において大きな違いは認められなかった。
3.4週齢の正常マウスとCL/Fr系マウスの顎関節部を取り出し、FGFmRNA及びFGFreceptorinRNAを抽出し、まずRT-PCR法を用い、定性的評価を行った。次にリアルタイムRT-PCR法を用いて、両mRNAの経時的かっ定量的変化解析した。その結果、マウスでは著しい相違は認められなかった。しかし、両マウスの胎生期における下顎頭の形成過程に注目し、経時的に観察したところ、顎関節部における両遺伝子発現には有意差が認められなかった。CL/Fr系マウスにおける上顎骨から頭蓋骨にいたる変形は顎裂による咬合異常あるいは咬合不全から起こる2次的な変化であり、骨・軟骨形成そのもには有意差はないと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 小児開口障害の2例2006

    • 著者名/発表者名
      安島久雄, 高木律男, 今井信行, 小野和宏, 飯田明彦, 嵐山貴徳
    • 雑誌名

      日本小児口腔外科学会雑誌 15・2

      ページ: 118-124

    • NAID

      10019240374

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi