研究課題/領域番号 |
17791471
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川野 真太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (00398067)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | エナメル上皮腫 / Notch シグナリング / 細胞分化 / Notchシグナル伝達系 / amelogenin / alkalin phospatase / alkaline phosphatase(ALP) |
研究概要 |
エナメル上皮腫細胞株(AM-1)を用いたNotchシグナル伝達系の機能解析 Notch1レセプターの細胞外ドメインを切り離したtruncated type Notch1(tNotch1)がリガンド非依存的に細胞内シグナルを恒常的に活性化させることが知られている。前年度の研究では、tNotch1を強制発現させるplasmid DNAをAm-1細胞内に遺伝子導入することでNotch1過剰発現モデルの作成を試みた。本年度は、Notch1を過剰発現するAM-1細胞(tNotch AM-1)を用い、Notch1がコードする遺伝子群の解析を行なった。RT-PCRおよびWestern blotting法にてNotchシグナル系の下流に存在するHES1、HES5、Hey1の発現がコントロール群と比べ有為に強く認められた。さらに、アンチセンス法およびsiRNA法により、Notchシグナル系をノックダウンすると、amelogenin、ameloblastinなどの歯原性上皮のマーカーの発現が有意に上昇した。一方、HES1、HES5、Hey1の発現は有意に低下していた。また、エナメル上皮腫組織標本において、tNotch1の発現を免疫組織学的に検索したところ、ほとんどの細胞において発現が認められなかった。これらの実験結果から、エナメル上皮腫ではNotchシグナル伝達系が何らかの原因により十分に機能していないため、分化が進まず、未分化のまま増殖していることが示唆された。
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