研究課題/領域番号 |
17791548
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
川崎 馨嗣 朝日大学, 歯学部, 講師 (50399010)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 歯学 / 解剖学 |
研究概要 |
頭部エックス線規格写真で得られる二次元的な情報とそれに加えて頭蓋顎顔面形態の三次元的情報を併せ持つデータベースを構築し、患者の骨格的な顎顔面形態を三次元的に規格化して頭蓋顎顔面の三次元形態の定量解析をも行える歯科矯正治療診断システムを開発することを目的として、今まで比較・評価された報告を認めない上顎歯槽弓の前後径について高解像度CT画像の三次元的情報から上顎歯槽弓の前後径を計測し、従来の頭部エックス線規格写真分析の変数との関連を検討した。 頭蓋顎顔面領域の骨形態に異常を認めない永久歯列完成後の矯正歯科治療未経験の女性24名(12〜32歳:平均年齢20歳)に対して、側面位頭部エックス線規格写真とCT画像を撮影した。CT画像上でANS-PNS、Ba-ANS、S-ANSおよびS-Ba間の距離をそれぞれ求め、側面位頭部エックス線規格写真分析で計測した値との有意差と相関を求めた。また、CT画像上で上顎歯槽弓遠心端を決定し、正中矢状平面上に投影してANSとの距離(上顎歯槽弓前後径)を求め、側面位頭部エックス線規格写真分析で計測したANS-Ptm'/PPとの有意差と相関を求めた。 Ba-ANSを除いた全ての計測項目においてCT画像上の計測値と側面位頭部エックス線規格写真上の計測値との間に有意差を認めなかった。また、上顎歯槽弓前後径とANS-Ptm'/PPとの間に高い相関を認めた。 側面位頭部エックス線規格写真分析におけるANS-Ptm'/PPは、CT画像上の正中矢状平面における上顎歯槽弓遠心端-ANS間距離に近似していることがわかった。このことから側面位頭部エックス線規格写真の計測値から上顎歯槽弓前後径を推測できることが示唆された。本研究内容について2008年1月14日の口と顔のフォーラムで演題発表をおこなった。また、2008年6月8日の第50回近畿東海矯正歯科学会学術大会において学術展示を行う予定である。
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