配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
ヒト健常者より末梢血白血球を採取し,スフィンゴ脂質を作用させるためのヒト破骨細胞形成系の確立を試みた.その結果,M-CSFおよびRANKL共存下でヒト末梢血単核球は,培養5日目から21日目にかけてTRAP陽性多核細胞へ分化することが確認できた.初年度では,ヒト末梢血から破骨細胞を形成することを試みた.ヒト末梢血由来単核球を比重遠心で分離後,M-CSFおよびRANKL存在下で3週間培養し,成熟破骨細胞が形成されることを確認した.しかしながら,比重遠心法だけでは破骨細胞前駆細胞以外の細胞の混入が多く,21日間の培養における細胞形態の観察が困難であったことから,より純粋な破骨細胞を得るため,CD14陽性細胞を磁気ビーズにより分離し実験に使用した.この方法で得られた細胞は,M-CSFとRANKL存在下で18から21日目にTRAP陽性多核細胞となった.この培養21日目の細胞は,培養0日目のものと比較して,NEATc1,カテプシンK, TRAP遺伝子発現がすべて上昇していた.次に,ヒト末梢血由来破骨細胞の分化おけるスフィンゴシン1-リン酸の作用についての現象を確認した.その結果,培養9日目において,細胞形態に変化が現れた.これらの結果から,スフィンゴシン1-リン酸は,破骨細胞の分化に関与する可能性が示唆された.
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