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大規模疫学研究に基づく口腔状態が高血圧・糖尿病に及ぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17791570
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

大井 孝  東北大学, 大学院・薬学研究科, COEフェロー (10396450)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード無症候性脳血管障害 / ラクナ梗塞 / 脳室周囲高信号域(PVH) / 現在歯数 / 咬合支持 / コミュニティ・ペリオドンタル・インデックス(CPI) / 大迫研究 / 疫学調査 / PVH / アタッチメントロス / 疫学研究 / 頭部MRI
研究概要

本疫学研究のフィールドである岩手県大迫町(大迫研究)において55歳以上の一般住民150余名を対象に歯科検診を行った。対象者に対しては、歯科検診の他、頭部MRI撮影および各種医科学検査も行われた。本年度は、昨年度(17年度)の調査者を含む307名について無症候性脳血管障害と口腔状態の関連についての検討を行った。無症候性脳血管障害の指標にはMRI画像から得られたラクナ梗塞と脳室周囲高信号域(PVH)の有無を用いると同時に、口腔状態の指標としては現在歯数、咬合支持、コミュニティ・ペリオドンタル・インデックス(CPI)、アタッチメントロス(AL)を用いた。
単変量解析の結果、WMHを有する割合は、現在歯数が少ない群ほどWMHの保有率が高く、無歯顎・1-19歯・20歯以上の3群間で有意差を認めた。(P=0.016)。咬合支持なしの群では咬合支持ありの群に比べ有意にラクナ梗塞およびPVHを有していた(それぞれP=0.004,P=0.002)。CPIについては、正常群(スコア0)から軽度群(スコア1,2)、軽度群から中・重度群(スコア3,4)となるにしたがい、WMHを有する者の割合は増加しており、3群間で有意差が認められた(P=0.027)。しかし、これらの因子が年齢・性別などの対象者背景や無症候性脳血管障害に関わる他の危険因子と相互に関与している可能性が考えられたため、各種危険因子を同一モデルに入れた多重ロジスティック回帰分析を行った。
ラクナ梗塞の有無に関して、主要な危険因子である年齢、性別、BMI、糖尿病既往、高脂血症既往、喫煙、飲酒、降圧薬服用、家庭収縮期血圧に咬合支持の有無を加えたモデルに入れてオッズ比を算出した。その結果、年齢、降圧薬服用と並び咬合支持が他の危険因子と独立してラクナ梗塞を有する有意なオッズ比上昇を示し、咬合支持ありのラクナ梗塞を有するオッズ比は、2.35(95%信頼区間:1.14-4.85)であった。一方、PVHに関して同様の解析を行ったところ、PVHと現在歯数、咬合支持、CPIとの関連は認められなかった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Hypermethylation of CpGs in the Promoter of the COL1A1 Gene in the Aged Periodontal Ligament2006

    • 著者名/発表者名
      T.Ohi, Y.Uehara, M.Takatsu, M.Watanabe, T.Ono
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research 85(3)

      ページ: 245-250

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 都市部住宅地域における在宅高齢者の口腔状態:鶴ヶ谷プロジェクト2005

    • 著者名/発表者名
      大井孝, 菊池雅彦, 玉澤佳純, 服部佳功, 坪井明人, 高津匡樹, 佐藤智昭, 岩松正明, 伊藤進太郎, 小牧健一朗, 山口哲史, 寳沢篤, 辻一郎, 渡邊誠
    • 雑誌名

      東北大学歯学雑誌 24巻第1号

      ページ: 16-23

    • NAID

      110004616115

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 咬合・咀嚼が創る健康長寿2007

    • 著者名/発表者名
      野首孝祠 編著
    • 総ページ数
      173
    • 出版者
      大阪大学出版会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] メタボリックシンドローム2006

    • 著者名/発表者名
      山口武典 監修, 横田千晶 編集
    • 総ページ数
      195
    • 出版者
      診断と治療社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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