• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アルツハイマー病モデルラットを用いた咀嚼及び顎口腔刺激が痴呆症に及ぼす効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17791575
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

妹尾 日登美  大阪大学, 歯学研究科, 助手 (00288945)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード痴呆 / 認知症 / アルツハイマー / 咀嚼 / 口腔内刺激
研究概要

痴呆脳において咀嚼が脳に影響を及ぼし、痴呆の進行抑制、ひいては脳機能の回復に寄与できるかどうかを探る目的で以下に示すような研究を行っている。
アルツハイマー病モデルB6C3-トランスジェニック(APPswe,PSEN1dE9)と野生型B6C3マウスを用いて、咀嚼能力の違い、および咬合状態の変化が記憶および学習能力に及ぼす影響について解析を行っている。本トランスジェニックマウスは生後6、7ヶ月で脳内にヒトβアミロイドを蓄積すると報告されている。
アルツハイマー病モデルマウス(AD群)10匹、野生型マウス(Wild群)10匹を用意し、そのうち半数において生後8ヶ月時に臼歯部の歯を4%泡水クロラール麻酔下にて上顎右側臼歯部の歯を抜歯しさらに同側の咬筋を切断し咀嚼力の低下を引き起こした群を作製した。抜歯群には粉末食を、非抜歯群には固形食を継続して与えた。抜歯後3ヶ月経過した時点でモリスの水迷路テストを行い、空間認知能力の評価を行った。訓練開始5日目のプラットホームへの到達時間はAD非抜歯群、AD抜歯群はそれぞれ、17.4±9.7秒、38.8±31.5秒とAD抜歯群の認知能力の低下を認めた(T-test,p=0.03<0.05)。またWild非抜歯群、Wild抜歯群ではそれぞれ8.7±5.8秒、37.5±32.9秒でありWild抜歯群の空間認知能力の低下を認めた(T-test,p=0.04<0.05)。以上より、咀嚼力の低下は、家族性アルツハイマー型に限らず、認知能力の低下をもたらす可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi