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腹臥位姿勢の自律神経活動・循環動態・エネルギー代謝への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17791596
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎看護学
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

新村 洋未  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70315703)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードポジショニング / 腹臥位 / 自律神経活動 / エネルギー代謝 / 健常高齢者 / 健常者
研究概要

【目的】臥位姿勢のまま生体機能を向上させる運動としての腹臥位の生体への影響、なかでも自律神経活動およびエネルギー代謝への影響を療養姿勢として用いられる仰臥位と比較し検討する。昨年度は健常若年女性を対象としたが、今年度は加齢変化に伴う反応の変化を確認するため健常高齢者を対象とした。【研究方法】65〜75歳までの健常な高齢者男性10名を対象とした。安静仰臥位20分保持後に仰臥位20分保持(対照)、腹臥位20分保持(介入)の2種類の介入を実施日を変えて行った。評価指標は、(1)心電図モニターによる心拍変動解析(PowerLab4/25,ML バイオアンプ,ADInstruments社)、(2)血圧、(3)酸素摂取量による予測消費エネルギー量(METAVIlNE-N VINE社)、(4)主観感覚についての自記式質問紙調査とした。(1)は介入1分後、介入15分後よりそれぞれ5分間のデータを、(2)は介入15分後、(3)は介入15分後より3分間のデータを採取した。実験終了後(4)を記入してもらった。分析方法は、総計処理ソフトSPSSを用い、介入の種類での比較、および時間経過に伴う変化を検討した。【結果】心拍数は、仰臥位保持では安静以後減少し続けたが、腹臥位では介入1分後に急激に上昇、介入中は高値を維持した。交感神経活動を示すLF/HFは、仰臥位では介入1分後と終了後に上昇したが、腹臥位では介入中は減少し、終了後急激に上昇した。副交感神経活動を示すHF(nu)は、仰臥位は介入1分後、終了後に減少し、腹臥位は介入中には変化なく終了後に減少した。予測消費エネルギー量は、仰臥位では安静時より減少したが、腹臥位では安静時に比べ有意に増加した。【考察】腹臥位介入は仰臥位介入に比べわずかであるが副交感神経活動は増加し、交感神経活動が低下する傾向がみられた。一方、エネルギー代謝は腹臥位時に有意に増加した。腹臥位姿勢の保持は高齢者の身体にも自律神経活動や循環動態に影響を与えるほどの刺激にはならず、また腹式呼吸を促すことで効果的な代謝活動が誘発されると推察された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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