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胃切除術を受けた患者の消化器愁訴と食事摂取に伴う残胃内容積の変化の関連性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17791626
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関佐賀大学

研究代表者

池田 倫子 (石川 倫子)  佐賀大学, 医学部, 助教 (80398122)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,054千円 (直接経費: 3,054千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,054千円 (直接経費: 1,054千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード胃がん / 幽門側胃切除 / QOL / 消化器愁訴 / 残胃内容積 / 胃癌
研究概要

【目的】
幽門側胃切除術を受けた患者の消化器愁訴と残胃内容積の変化および心理的側面との関連を明らかにすることを目的とした.
【方法】
S大学医学部附属病院一般・消化器外科病棟で胃切除術を受ける予定の20歳以上の胃がん患者を対象に調査依頼を行い,同意が得られた者に対し,手術前と手術後全粥摂取日に,試験食摂取前後の採血と自記式質問紙調査を行った.消化器愁訴については,日本語版EORTC QLQ-C30および日本語版EORTC QLQ-STO22を用いて評価した.残胃内容積の変化は,胃排出能測定法として一般化されているアセトアミノフェン法を用いて測定した.心理的側面については,HAD尺度,一般性セルフ・エフィカシー尺度を用いて評価した.なお,本研究はS大学倫理審査委員会の承認を受けて実施した.
【結果および考察】
分析対象者は男性12名,女性12名の合計24名で,平均年齢は68.4歳だった.全粥食の1日平均食事摂取エネルギー量は1028.4±297.5kcalであり,厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準の基礎代謝量を満たしていないことが明らかとなった.手術後の消化器愁訴は,食欲低下が最も多く出現し,次いで食事の制約,腹部痛,便秘,口腔内乾燥の順であった.手術前後を比較したところ,食欲低下,食事の制約,腹部痛,便秘,味覚変化,嚥下困難が手術後に有意に多く出現した.逆流症状が出現する患者ほど胃排出能の亢進の程度が弱かった.食欲低下,嚥下困難,腹部痛,逆流症状,食事の制約,口腔内乾燥の消化器愁訴が出現する患者ほど,不安が強かった.食欲低下,下痢の消化器愁訴が出現する患者ほど,自己効力感が低かった.消化器愁訴と抑うつに有意な相関はなかった.幽門側胃切除術を受けた患者に必要な看護は,手術後の消化機能の回復に応じた食生活を確立することに加え,不安の綬和と自己効力感を高めるための支援であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幽門側胃切除術を受けた胃がん患者の愁訴と胃排出能の関係2008

    • 著者名/発表者名
      池田 倫子
    • 学会等名
      日本がん看護学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2008-02-10
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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