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外傷性高次脳機能障害者とその家族のニーズに基づくサポートシステム開発の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17791642
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山居 輝美  大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50326287)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード外傷性高次脳機能障害 / 家族 / 生活の変化 / 対処 / サポート / サポートシステム
研究概要

本研究は,外傷性高次脳機能障害が家族にどのような影響を及はしているのか明らかにすることを目的とした研究である。患者、家族会に所属する高次脳機能障害者の家族4名(男性1名,女性3名)を対象に面接によってデータを収集した。本研究の目的および方法を患者会の会長および全員に口頭で説明をし,許可を得た上で了解の得られた家族を対象とした。さらに,研究目的とデータ収集方法および途中で面接をやめられる権利について口頭および書面で説明し同意書の署名を得た。面接は1回40分から120分であった。面接で得たデータは,逐語で記録し,それを質的に分析しカテゴリーに分類した。
家族は,受傷後に起こる人格の変化に大きな戸惑いを示し,そのことが送っている生活に大きく重くのしかかっていた。攻撃的になったり暴力を振るう様子,命にも関わる出来事を目の当たりにしてもその時どのように対処すればいいのか,悩んでいる患者に対してどう関わればいいのかわからず,相談する場所がどこなのかわからずにいた。しかし,患者・家族会との出会いが家族の気持ちを救い相談する場所となっていた。そして,暴力的な行動に対する対処や気持ちを高ぶらせないための対処,生活を自立させるための対処を障害の特徴に合わせて行っていた。外傷性の場合脳血管性の障害とは異なり,裁判になることも多く家族は裁判に関わる時間も必要となっていた。家族の中のサポートとしては,特に患者の兄弟が積極的にサポート役となり相談相手になっていることが明らかとなり,家族間の絆を強めていた。しかし,親戚などとは理解を得られないことも多く疎遠になる事もあった。本研究の限界は4事例と少数の事例研究であるため,結果を一般化することはできない。しかし,今後も事例を重ねることで高次脳機能障害者および家族が求めるサポートシステムの構築を目指していきたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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