研究課題/領域番号 |
17791646
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
平原 直子 高知女子大学, 看護学部, 助手 (80382399)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | クリティカルケア / 家族 / 意識障害患者 / 看護介入 / 看護行為 |
研究概要 |
昨年度までに、先行文献・解説資料等より、意識障害患者の家族へのケアとして、【意思決定支援】【家族関与促進】【価値明確化】【患者権利擁護】【ギルトワーク促進】【グリーフワーク促進】【認知再構築】の7つの看護介入を抽出した。インタビューは、救急外来や集中治療室、脳神経外科専門病棟での臨床経験がある看護師を対象としておこなった。インタビューの結果、【ギルトワーク促進】と【グリーフワーク促進】は内容としては類似している介入技術ではあるが、これらの目的を明確にして介入している看護師は少なく、臨床では【家族の情緒の安定化】として行っているケアであることが分かった。他の5つのケアについては、結果のカテゴリー化においても同様のケアが抽出された。 それぞれのケアの構造には、家族に直接おこなう看護行為のほか、患者の病状の回復の予測やそれらに期待される家族の力をアセスメントする〔現状と起こりうる状況を見極める看護師の判断〕、ケアを選択していく過程では〔臨床で培った看護観および看護に対する姿勢〕が大きく影響していた。また、看護行為は、看護師が個人の知識や意見で判断してケアを提供しているのではなく、ケースカンファレンスで出された意見や記録に書かれている医師の方針などを手がかりにして、患者や家族への方向性を見定め、介入していることが分かった。このような結果から、意識障害患者家族へのケアには、看護師の個人の知識や技能だけでなく(医療チームの調整におけるコミュニケーション技術)が必要であることが示唆された。 今回の対象者は職位の違いや経験年数の違いにより、ケアの構造に違いが見られたため、今後はそれらの不足する因子を補える方法を検討していきたい。
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