研究課題/領域番号 |
17791659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
本庄 恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (70318872)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 慢性疾患 / セルフケア能力 / 看護実践 / 質問紙 / 信頼性と妥当性 |
研究概要 |
平成19年度は、「慢性疾患をもつ人びとのセルフケア能力を高める看護実践案(以下、看護実践案とする)」を評価・検討する調査を実施した。看護実践案は、「セルフケア能力を査定する質問紙改訂版(Self-care Agency Questionnaire改訂版、以下、SCAQ改訂版とする)」を看護師と慢性疾患をもつ人が共に使用してセルフケア能力を評価し、日常生活を振り返りながらセルフケア能力を高める援助を行うことを含むものである。SCAQ改訂版は、「健康管理への関心」「健康管理方法の選択」「体調の調整」「健康管理法の継続」「支援の活用」の5下位尺度30項目からなり、最後に自由記載欄を設けた質問紙である。 看護実践案は、質問紙調査と面接調査を実施して、評価・検討した。質問紙調査では、看護実践案を提示し、「看護実践案実施前のSCAQ改訂版」「実施後(退院前)のSCAQ改訂版」「自由記載(援助の実際と感想)」に回答してもらった。調査協力の同意が得られた関東地方の2総合病院で18名の看護師に協力を依頼した。看護師と受け持ち患者双方が研究協力に同意をして、質問紙調査に回答があったのは6組であった(33.3%)。結果、看護実践案実施前後のSCAQ改訂版得点を比較すると、実施後には、SCAQ改訂版の下位尺度、もしくは、全体の得点に上昇がみられる傾向があった。質問紙調査に協力した看護師の中で、同意が得られた看護師3名に面接調査を実施し、看護実践案の利点や今後の課題について語ってもらった。その結果、利点として、SCAQ改訂版を看護師と患者が使用することにより、患者の状況をより客観的にとらえられること、具体的で必要な援助が見えてくることなどがあげられた。今後は、看護実践案の具体的な手順書を作成すること、研究者と実践家の連携について検討することが、課題である。
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