研究課題/領域番号 |
17791679
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
金子 典代 名古屋市立大学, 看護学部, 研究員 (50335585)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | IT / 健康行動 / 健康教育 / 青少年 / 性感染症予防 / リスク行動 |
研究概要 |
本研究では、若年層における性感染症予防行動、喫煙行動、アルコール摂取など健康にリスクを与える可能性のある複数の行動に焦点をあて、対象者が入力した情報を元に行動変容に有効な情報を個別に提供する機能をもつプログラムを開発し評価を行った。過去の性感染症予防、喫煙やアルコール過剰摂取の予防に関する介入研究のレビューや2005年に実施した若年男女における性感染症予防行動の関連要因に関する調査結果から、目標とする行動変容の支援には、個人の疾患の知識、罹患リスクの認識の正確さ、行動変容への準備性、行動に対する負担感や行動実施への自信の程度に沿った情報提供を行うことが有効であることが明確になった。また、健康にリスクを与える行動が起きやすい状況・場面別に実際に使用可能な対処方法を提示するニードが高いことが示された。これらのレビュー結果をもとに複数の健康行動に焦点を当てたオーダーメイド型健康教育プログラムの開発を行い、200名の対象者にプログラムの研究参加依頼を行いプログラム体験、評価アンケート回答への協力を得た。本研究において開発したプログラムの使いやすさ、有用性、利便性に関しては、8割以上の対象者より高評価を得た。また、性感染症予防に関する知識の向上、正確な疾患罹患のリスク認識、予防行動への準備性を高める上でも、本研究にて開発したプログラムの有効性を示唆するデータを得た。さらに、健康にリスクを与える行動は相互に関連していること、パートナーとのコミュニケーション、自分自身をとりまく友人・知人間で共有されている規範や健康に関連する情報のやり取りの様相が個人の健康行動に影響を与えていることが明らかになるなど、今後、介入プログラムの有効性を高める上で考慮すべき点が明らかとなった。
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