研究課題/領域番号 |
17791702
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
清水 由美子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30328330)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 保健推進員 / 健康学習 / 地区活動 / 健康づくり / グループインタビュー |
研究概要 |
方法:保健推進員(以下、推進員)経験者46人を対象として実施したフォーカスグループインタビューの結果から抽出した重要アイテムに基づいて作成した質問紙により調査を実施した。主な項目は、推進員経験による影響18項目、推進員活動の有益感と負担感、現在の健康行動、周囲への健康に関する情報提供、現在の地区活動参加とした。 対象:東京都H町の全推進員経験者のうち、町外への転出と死亡を除いた338人を調査対象とし、224人より回答を得た(回収率66.3%)。回答者は40〜70才代の女性であり、推進員の任期は15人を除き1期(2年間)であった。 結果:推進員経験による影響のうち多かったのは「運動の必要がわかった」(90.6%)、「健康づくりには地域の協力や仲間が必要と感じた」(86.6%)、「保健センター・保健師を身近に感じるようになった」(81.7%)等であった。有益感と負担感は、内容を3つ((1)講義や実習中心の初期学習、(2)グループ学習および発表会、(3)地区での活動)に分けて聞いた。有益だったとの回答は(1)98.2%、(2)87.6%、(3)83.5%であり、負担だったとの回答は(1)46.8%、(2)54.3%、(3)38.5%であった。4人を除く全員が複数の健康行動を実施していたが、推進員による地区の健康づくり活動に参加していたのは84人(37.5%)であった。情報提供は、「伝えていない」と回答した18人を除き、家庭や地区、職場での情報提供を行っていた。また、2変量の関係では、推進員時の地区活動を有益だったと感じるほど現在も地区活動に参加する傾向があった。さらに、推進員経験による影響が多いほど個人的な健康行動の実施や周囲への情報提供、地区活動への参加が多くなる傾向があった。健康学習や地区活動を通じて推進員がいかにインパクトのある経験ができるかにより個人並びに地域に及ぼす影響が変わる可能性が示唆された。
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