研究課題/領域番号 |
17F17009
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
島田 裕之 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, センター長 (00370974)
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研究分担者 |
BAE SEONGRYU 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 予防老年学研究部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2018年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2017年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 身体活動 / 知的活動 / 社会活動 / 白質神経線維結合 / 認知機能 / 外出促進 / 外出 / 軽度認知障害 |
研究実績の概要 |
本研究課題は高齢者における健康活動促進プログラムの実践が白質神経線維束の結合性と認知機能に及ぼす影響を検証するとともに、健康活動促進プログラムの経験が活動的な生活習慣を定着させるかどうかを検証することを目的とした。 本研究から6か月間の身体・知的・社会的活動を複合的に取り入れた健康活動促進プログラムの実践が高齢者の視空間的ワーキングメモリの改善に影響することが明らかになった。また、白質神経線維の結合性について脳の関心領域の拡散異方性比率(以下:FA値)を抽出し、各群における介入前と介入後のFA値の変化を比較した。その結果Cingulum hippocampusのFA値が介入群において介入前より介入後に上昇する傾向がみられた。対照群ではベースラインに比べて6か月後に加齢に伴ってFA値の低下が報告されているCingulum cingulate gyrusとUncinate fasciculusの FA値において低下がみられた。一方、介入群ではこれらの領域においてベースラインから6か月後のFA値に変化は見られなかったことから、健康活動促進プログラムへの参加により白質神経線維の結合性の低下が抑制された可能性が示唆された。しかし、介入終了1年後に参加者の身体活動および健康活動への参加頻度を比較した結果、介入参加による活動向上は見られなかった。これらのことから介入終了後の活動継続性を高めるための工夫が今後の課題として挙げられた。 本研究より高齢者における身体・知的・社会的活動のような健康活動を実践することによって認知機能が向上し、その背景メカニズムに白質神経線維の結合性が関係する可能性が示唆された。また、高齢者が住み慣れた地域の資源を利用して多様な活動をプログラム化したことから、今後自治体が高齢者の認知機能向上の対策を考える上で重要な知見を提供していると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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