研究課題/領域番号 |
17F17107
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉村 崇 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 教授 (40291413)
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研究分担者 |
GUH YING-JEY 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-07-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2018年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2017年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 海洋酸性化 / pH / 季節繁殖 |
研究実績の概要 |
二酸化炭素は、地球温暖化を引き起こす主要な温室効果ガスであり、環境に及ぼす影響が懸念されている。その中でも、大気中に放出された二酸化炭素が海水に吸収されて引き起こされている「海洋酸性化」の問題が危惧されており、海洋生物に及ぼす影響の解明が求められている。そこでGUHは魚類の季節繁殖に及ぼす海洋酸性化の影響を明らかにすることを目的として、海洋メダカを14時間明期、10時間暗期の長日条件と10時間明期、14時間暗期の短日条件に1か月暴露し、季節応答性について検討した。その結果、海洋メダカは明瞭な季節繁殖性を示さないことを明らかにした。そこで、季節性が明瞭な淡水のメダカにおいても同様に、酸性化が14時間明期、10時間暗期の長日条件と10時間明期、14時間暗期の短日条件への応答性に及ぼす影響を検討したが、二酸化炭素による酸性化はメダカの季節繁殖に大きな影響を及ぼさないことを明らかにした。生物はある日長を境として応答するが、この日長のことを臨界日長と呼ぶ。GUHはさらに酸性化がメダカの臨界日長に及ぼす影響についても検討したが、臨界日長に対しても酸性化は大きな影響を与えないことを明らかにした。以上のように、本研究では二酸化炭素による酸性化が海洋性、および淡水性のメダカの繁殖活動に大きな影響を与えないことを科学的に明らかにしたが、自然界において将来、地球温暖化が様々な動物の繁殖活動に及ぼす影響については、今後も慎重に検討する必要がある。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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