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炎症と腸内フローラに基づく自閉症モデルの病態生理解析

研究課題

研究課題/領域番号 17F17112
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

内匠 透  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (00222092)

研究分担者 SAITO VIVIANE  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2018年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2017年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード自閉症 / 炎症 / 腸内フローラ
研究実績の概要

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会性の異常を中心とする脳の発達障害である。我々は、ASDモデルマウスであるBTBRマウスが、抗生物質処理にかかわらず野生型B6系統よりも多くの発声を発し、異常なコミュニケーションパターンを示すことを明らかにした。ネオマイシン処理は雄B6およびBTBRマウスにおいてのみUSV数を増加させたが、ミノサイクリンはいずれの群においても総発声数に影響を及ぼさなかった。雌のUSV総数に有意な抗生物質効果は認められなかった。しかし、雌のUSVタイプの詳細な分析では、ミノサイクリンはB6マウスのNSタイプの割合を減少させ、MJタイプを増加させた。これらの結果は、周産期の抗生物質投与が、系統と性別に依存して、タイプと数に影響することを示している。
細菌叢組成に対する抗生物質投与の効果に関しては、ネオマイシンはミノサイクリンより多くの細菌種/属を減少させることにより大きな影響を及ぼすと考えられた。両抗生物質はビフィズス菌を減少させる。ビフィズス菌は、腸粘膜バリアの改善および腸内リポ多糖類を含む一連の有益な健康効果を発揮する可能性がある哺乳類腸微生物叢の主要なプロバイオティクス成分の一つである。ネオマイシンは微生物相および仔のUSVに大きな影響を及ぼした。これらの結果は、脳腸相関の根底にあるシグナル伝達機構を考える上で興味ある。
本研究では、周産期に投与された2種類の異なる抗生物質の母親の微生物相の組成に及ぼす影響と仔の発声に対するそれぞれの影響を評価した。我々の結果は、抗生物質投与が系統と性別に依存してUSVコールの種類と数に影響することを示した。この行動への影響は脳内の活性化ミクログリアの特異的変化を伴っており、両方の過程は、周産期の間の母親の腸内フローラ障害によって引き起こされる異常な神経炎症性プロフィールと相関している可能性がある。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Gut microbiota modulation of behavioral phenotypes of distinct mouse models of Autism Spectrum Disorders2018

    • 著者名/発表者名
      Viviane Saito, Toru Takumi
    • 学会等名
      OIST Developmental Neurobiology Course 2018
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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