研究課題/領域番号 |
17F17755
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
陀安 一郎 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 教授 (80353449)
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研究分担者 |
NITZSCHE KAI 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2017-10-13 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2019年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2018年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2017年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 河川生態学 / 水生昆虫 / 母岩 / 水域-陸域連関 / 非伝統的同位体 / マグネシウム / カルシウム / ストロンチウム |
研究実績の概要 |
2019年度は4月~7月の4ヶ月にあたる研究経費として執行した。まず、すでに採取済みの試料について、地球研においてICP-MSを用いた元素分析及びTIMS/MC-ICP-MSを用いた同位体分析を行った。また、ストロンチウム同位体比(88Sr/86Sr)の分析のためにはJAMSTEC高知コアセンターにて分析する必要があり、旅費を執行した。これまでの分析結果を取りまとめ、2019年5月に幕張メッセで開かれるJpGUミーティングで発表した。 全体として、2年間の成果は以下のとおりである。まず、河川生態学では今までほとんど使われてこなかった、非伝統的同位体比と言われるマグネシウム同位体比(δ26Mg:26Mg/24Mg)、カルシウム同位体比(δ44Ca:44Ca/40Ca)、亜鉛同位体比(δ66Zn:66Zn/64Zn)、ストロンチウム同位体比(特に、通常用いられる87Sr/86Srの他に、δ88Sr:88Sr/86Sr)といった元素を河川生態系の研究に導入した。さらに、実際に河川生態系の比較研究を通して、(1)水生生物における母岩の影響の程度、(2)水生生物に与える金属源の候補(河川水か餌か)、(3)金属の獲得過程における同位体効果により、異なる生物でどれくらい同位体比が異なるかについて明らかにした。具体的には、(1)に関しては、マグネシウム同位体比で明確な母岩影響が見られた。(2)に関しては、各元素の獲得方法によって異なることがわかった。(3)に関しては、亜鉛同位体比で同位体効果の影響が見られることを明らかにした。これらの成果は、一部すでに論文として発表しているが、残っている成果についても近日中に発表予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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