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学校全体で取り組むピア・メディエーション(2)-子どもの修復的対話と学級集団-

研究課題

研究課題/領域番号 17H00061
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育学・教育社会学
研究機関寝屋川市立啓明小学校

研究代表者

松山 康成  寝屋川市立啓明小学校, 教諭

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
520千円 (直接経費: 520千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 520千円)
キーワードピア・メディエーション / ピア・サポート / 生徒指導
研究実績の概要

本研究では, 小学4年生から6年生の子どもに対してピア・メディエーションの導入を行い、子どもたちの日頃の友人とのかかわりで生まれる対立問題の際、どのような方法を用いて解決されるかを観察することを目的とした。また、その中でも子どもの修復的対話による対立問題への介入がみられた場合には、どのような会話のもとで介入されたかを質的に検討することとした。これらの目的を達成するために, 本研究ではおおむね以下のような手続きをとった。1)アメリカの学校視察と学会での研究者との交流, 2)研究会の開催による実践と研究の交流, 3)授業プログラムの実践, 5)観察データの収集と評価, 6)実践プログラムの改善と研究成果の報告。
ピア・メディエーションの授業プログラムによって、友人との関わりにおいて説明や説得をする姿が見られる機会が増えた。その要因として、対話による修復をロールプレイによって経験することにより、話し合いという子どもにはやや抵抗を感じる方法に対して、ピア・メディエーションを通してスキルを習得し、抵抗感が減少していったのではないだろうかと推察している。実施前の子どもたちの生活場面では、対立が生じると暴力を振るったり、ののしったり、高学年女子の場合は無視をし合うなど非対話的対応が多く見られた。だが、授業を終えた子どもたちの様子を見ると、積極的に相手に対して行動の理由を聞いたり、気持ちを聞いたりするなど積極的に対話しようとする姿勢が見られ、対話を通した交流を行おうとする様子が見られた。5年生、6年生では低学年のいざこざ場面に介入することが、見られるようになった。以上より、ピア・メディエーションに学校全体で取り組むことで、学校における異学年ピア・サポートが促進されることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 校におけるリストラティブ・ジャスティスに基づく実践の実際-イギリスの学校現場の視察から-2018

    • 著者名/発表者名
      松山康成
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科「学習開発研究」

      巻: 11

    • 説明
      印刷中
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [雑誌論文] 児童期における他者の対立問題への子どもの介入行動の実現に向けた検討2017

    • 著者名/発表者名
      松山康成
    • 雑誌名

      ピア・サポート研究

      巻: 1

    • 説明
      印刷中
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] アメリカにおけるTIPS(Team-Initiated Problem Solving Model)の実際-学校におけるチーム支援の実現-2017

    • 著者名/発表者名
      松山康成・福井龍太・市川哲
    • 雑誌名

      学校カウンセリング研究

      巻: 17 ページ: 1-8

    • NAID

      40021484369

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 小学校におけるSWPBIS-学校への導入と展開-2018

    • 著者名/発表者名
      松山康成
    • 学会等名
      日本学校カウンセリング学会
    • 発表場所
      三重県津市
    • 年月日
      2018-01-06
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] ポジティブ生徒指導の動向(3)-我が国におけるPBISの導入に向けて-2017

    • 著者名/発表者名
      宇田光・西口利文・福井龍太・市川哲・松山康成・沖原総太・有門秀記
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2017-10-07
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 日本版SWPBIS(学校環境におけるポジティブな行動介入及び行動支援)の導入と効果に関する実践研究 -日本版「Good Behaviorチケット」の開発と活用を通して-2017

    • 著者名/発表者名
      枝廣和憲・松山康成
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2017-10-07
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 子ども同士で感謝と賞賛を伝え合うPPR(Positive Peer Reporting)の有効性の検討 -カードの記入枚数に着目した分析-2017

    • 著者名/発表者名
      松山康成・枝廣和憲
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2017-10-07
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 通常学級における集団随伴性の適用-授業開始時の適応行動の増加を目指した取り組み-2017

    • 著者名/発表者名
      沖原総太・松山康成・田中善大
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2017-10-07
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [図書] ポジティブな行動が増え、問題行動が激減! PBIS実践マニュアル&実践集2018

    • 著者名/発表者名
      栗原慎二・松山康成, 他
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      ほんの森出版
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://researchmap.jp/yasunari/

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://yasunarimatsuyama.jimdo.com/

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-20  

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