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イノベーション思考を育てるためにプロトタイプ製作を取り入れた新たな授業過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H00190
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学Ⅱ(理科系)B
研究機関焼津市立小川中学校

研究代表者

西ヶ谷 浩史  焼津市立小川中学校, 教諭

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
580千円 (直接経費: 580千円)
2017年度: 580千円 (直接経費: 580千円)
キーワード中学生 / イノベーション / エンジニアリングデザイン
研究実績の概要

1. 研究目的
世界では, グローバル化が加速, 産業構造が変化, 第4次産業革命などの技術革新により求められる技術者の能力に変化が見られるようになってきた。普通教育で行われるものづくり教育も従来型の技能重視の学習では新たな時代に必要とされる人材を育成することができない。そこで, 着目したのがイノベーションである。新たな価値を創造し, 社会に変革をもたらす製品開発の思考過程をものづくり教育に取り入れることによりこれからの時代を担っていく人材が育成できる。その製品開発の過程が工学設計, すなわちエンジニアリングデザインである。このエンジニアリングデザインの思考プロセスを普通教育に適用させることが目的である。
2. 研究方法
エンジニアリングデザインの思考や作業のプロセスを普通教育に適用するために, 質問紙調査を行い, 先行研究におけるエンジニアとテクニシャンの思考や作業のプロセスの比較をもとに, 中学生の思考傾向を調べた。また, エンジニアリングデザインの過程においてプロトタイプ製作を取り入れることにより, どのような資質・能力が身につくのかを明らかにした。
3. 研究成果
中学生のものづくりにおける思考プロセスを調査した結果, エンジニア的傾向を示した内容は, 科学的, 論理的, データ重視, 図面・仕様書, 柔軟, 発展的の6つ, テクニシャン的傾向を示した内容は, 個別対応, 身体の中にある, 固定した枠組みの3つであることがわかった。テクニシャンの教育は, 伝統的な技術の伝承には適しているが, 普通教育の中で行われる技術科教育としては, エンジニア的プロセスが適している。また, プロトタイプ製作を重視した「金属パイプを利用した自立式ハンモックの製作」の授業を行い, プロトタイプ製作を体験していない生徒と質問紙調査を行い比較した。その結果, プロトタイプ製作を体験した生徒は, 構造や強度を模型で確かめることができる, 寸法を確認できる, 材料を無駄なく使うことができる, 実物の形をイメージしやすくなる、の4点について効果が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 技術分野の学習で育てたいエンジニアリングデザインの資質・能力2018

    • 著者名/発表者名
      西ヶ谷浩史, 紅林秀治
    • 学会等名
      静岡大学・愛知教育大学共同大学院 第8回教科開発学研究会
    • 発表場所
      愛知教育大学(愛知県)
    • 年月日
      2018-03-04
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 技術分野の学習で育てたいエンジニアリングデザインの資質・能力2017

    • 著者名/発表者名
      西ヶ谷浩史, 紅林秀治
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会 第35回東海支部大会
    • 発表場所
      静岡大学(静岡県)
    • 年月日
      2017-12-10
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 金属パイプを利用した自立式ハンモックの授業実践2017

    • 著者名/発表者名
      西ヶ谷浩史, 紅林秀治
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会 第60回全国大会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2017-08-26
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-20  

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