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腎不全患者の薬物投与設計最適化を目指した薬物トランスポーターOATP4C1の評価

研究課題

研究課題/領域番号 17H00479
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅰ
研究機関東北大学

研究代表者

白木 美香  東北大学, 大学病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2017年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワードOATP4C1 / 薬物トランスポーター / 薬物相互作用
研究実績の概要

【研究目的】腎不全時の薬物の血中濃度の上昇は、糸球体濾過機能で予測される腎機能低下のみによらず、尿細管に発現するトランポーターの機能変動に基づく可能性が高いことが示唆されている(Am. J. Physiol. Renal Physiol., 297 : F71-F79, 2009)。このため、腎不全患者の残存する腎機能は、糸球体濾過だけでなく尿細管分泌を考慮する必要がある。有機アニオントランスポーター(OATP)4C1は尿細管に発現する唯一のOATPファミリーであり、その基質となる薬物については未だ不明な点が多く存在する。本研究ではOATP4C1を介した薬物相互作用を明らかにすることを目的として、種々の薬物によるOATP4C1阻害を評価した。
【研究方法】OATP4C1安定発現細胞株を用いて臨床で頻用される薬物のOATP4C1阻害スクリーニングを行った。基質としてトリョードチロニンT_3を用いた。T_3は細胞内から抽出し、LC/MS/MSで測定した。
【研究成果】レボフロキサシン、フルバスタチン、サキナビル、リトナビルなどの各種薬物がOATP4C1を介したT_3輸送を抑制すること確認した。その中でもサキナビルをはじめとするHIVプロテアーゼ阻害薬に着目し、T_3輸送抑制に対する濃度依存性を測定した。サキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、ロピナビル、ダルナビル、アンプレナビルを用いてT_3輸送阻害効果を測定したところ、サキナビル、リトナビル、ダルナビルは濃度依存的にOATP4C1を介したT_3輸送を抑制した。これらの薬物はOATP4C1を介した薬物輸送を阻害する可能性が示唆された。今後、これらの薬物自体がOATP4C1の基質となるかどうかについて検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-05-15  

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