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膵癌患者に対するGN療法の安全性と有効性の規定因子分析とPTX血中濃度の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17H00537
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅲ-B
研究機関岡山大学

研究代表者

力丸 理菜  岡山大学, 大学病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2017年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワード膵癌 / GN療法 / 好中球数減少
研究実績の概要

「研究目的」
膵癌に対するゲムシタビン(GEM)、nab-パクリタキセル(nab-PTX)併用療法(以下、GN療法)において、grade3, 4の重篤な好中球数減少は高頻度に認められる有害事象である。重篤な好中球数減少は重症感染症や敗血症の合併を招くことにより、入院期間の延長やquality of life(QOL)を低下させるだけでなく、全身状態の急激な悪化からときに重篤な転機をたどる可能性もある。各薬剤単剤では有害事象の関連因子は報告されているものの、GN療法においては明らかでない。そこで、本研究ではカルテ情報を元に膵癌のGN療法における好中球減少の関連因子を解析し、GN療法の安全性と有効性の指標となる因子を明らかにすること、加えて血中PTX濃度測定の安全性と有効性の指標としての有用性を検討することを目的とした。
「研究方法」
当院にて入院でGN療法を導入した治癒切除不能な膵癌患者(52例)を対象として、性別、年齢、BMI、体表面積、前治療歴、GEM・nab-PTXの投与量、臨床検査値を電子カルテより調査し、それぞれの要因と好中球数減少との関連性を多変量解析により検討した。臨床検体での血中PTX濃度測定のために、HPLCを用いた測定系の確立を行った。
「研究成果」
多変量解析の結果より、GN療法によるgrade3, 4の好中球数減少のリスク因子として治療前白血球数、絶対好中球数、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値が明らかとなった。このリスク因子を用いて事前に治療経過を予測することによって、適切な治療選択や充実したケアを患者個々のリスクに合わせて行うことができるようになることが期待できる。
血中PTX濃度の測定に関しては、25-100ng/mLの範囲において直線性、再現性ともに良好な結果が得られた。現在、当院の倫理委員会の承認を得てサンプル収集を継続している。引き続きデータを蓄積して検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 切除不能進行膵がん患者に対するゲムシタビン/nab-パクリタキセル併用療法(GN療法)に起因する好中球減少のリスク因子解析2018

    • 著者名/発表者名
      槇田崇志、力丸理菜ら
    • 雑誌名

      医療薬学

      巻: 44 ページ: 107-116

    • NAID

      130007609662

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 膵癌患者に対する GN 療法施行時の好中球減少発現頻度~一次治療と二次治療での比較~2017

    • 著者名/発表者名
      力丸理菜ら
    • 学会等名
      第27回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      2017-11-04
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-20  

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