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持参薬確認業務のノウハウとピットフォールを学ぶ危険予知トレーニングツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H00568
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅳ-B
研究機関神戸大学

研究代表者

谷藤 亜希子  神戸大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
540千円 (直接経費: 540千円)
2017年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
キーワードKYT(危険予知訓練) / 持参薬 / 教育
研究実績の概要

【目的】薬剤師による持参薬確認や評価の必要性は高い. 正確な情報聴取, 適切な処方提案を行うには, 知識やコミュニケーションカなどのノウハウが必要だが, こうしたスキルは経験により培われる部分も大きい. 一方, 危険予知訓練(KYT)は, 危険察知能力の向上に有用であり, 医療安全教育に取り入れられている. 本研究では, 薬剤師が持参薬確認業務において見落としがちな項目(ピットフォール)を予測する感性を磨けることを目指し, KYTを応用した持参薬確認業務に関する教育ツールを開発した. またその有用性を評価した.
【方法】ツールの開発 : 医療機関機能評価機構ホームページ上の公開データおよび当院のヒヤリハット事例より薬剤師が持参薬確認に関わった事例を抽出した. それらの内容から, 持参薬確認業務の場面を想定したKYTイラストを10枚作成し, 1つのイラストに2~3個のピットフォールを組み込んだ. ツールはiPad等で閲覧可能なibooks電子書籍コンテンツとし, イラスト内のピットフォール箇所をタップすると, その解説が閲覧できるようにした.
ツールの評価 : 当院の薬剤師63名を対象とした. ツールの使用前後でKYTイラスト2枚(計5個のピットフォール)を紙面で配布しピットフォール箇所を記入させた. またツール使用後にアンケート調査を行った.
【成果】紙面のKYTイラストでピットフォール箇所を5個全て指摘できた者は, ツール使用前37名から使用後53名に増加した. アンケートでは, ツール全体について「良い」・「まあまあ良い」が62名(98%), 解説が「理解出来た」・「まずまず理解できた」が63名(100%)であった. 自由記載では「知らないことを学べた」, 「ゲームやクイズ感覚で楽しんで出来た」, 「場所を選ばずに使用できるのが良い」等の意見が得られた. 本ツールの使用により持参薬確認業務上のピットフォールに気付き易くなる可能性があり, 知識・技能の習得に有用であることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 持参薬確認業務における危険予知トレーニングツールの開発とその評価2018

    • 著者名/発表者名
      谷藤亜希子, 山本和宏, 木村丈司, 五百蔵武士, 西岡達也, 久米学, 槇本博雄, 矢野育子
    • 学会等名
      日本薬学会第138年会
    • 発表場所
      ANAクラウンプラザホテル金沢(石川県)
    • 年月日
      2018-03-27
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-20  

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