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新規過眠マウスSleepyの肥満・高血糖・骨形成異常の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17H00583
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 基礎医学A
研究機関筑波大学

研究代表者

管野 里美  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員

研究期間 (年度) 2017
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
570千円 (直接経費: 570千円)
2017年度: 570千円 (直接経費: 570千円)
キーワード睡眠 / マウス / 肥満
研究実績の概要

研究代表者らは、ランダム突然変異マウスの睡眠覚醒行動をスクリーニングし、睡眠時間が顕著に増加するマウス家系を樹立した。さらに検討を進め、Sik3遺伝子の一塩基変異が顕著な過眠の原因となることを明らかにした(Funato, Kanno et al., Nature 2016)。
Sik3遺伝子変異マウスの飼育管理を行っているなかで、この変異マウスが肥満を示すことに気づいた。人工授精によって、野生型およびSik3遺伝子変異マウス(ヘテロ接合体、ホモ接合体)の雄を3~10匹用意し、生後6週、12週、18週で3D-CT撮影を行った。内蔵脂肪および皮下脂肪の変化を中心に測定したところ、Sik3遺伝子変異マウス(ヘテロ接合体、ホモ接合体)では、野生型マウスに比べ、比較的若年齢から顕著な脂肪量の増加が確認された。
また当研究室では、Sik3 exon-13 floxedマウスを作成し、更なる研究を進めている。これらのマウスは、Cre酵素が特定部位で発現することによりloxP配列が切断され、条件的・部位的にSik3遺伝子がノックアウトされるマウスのことである。SIK3は、Sik3遺伝子変異マウスの体重増加に影響するであろう骨、肝臓などの発達および機能に関与しているため、Sik3遺伝子変異マウスの過体重に関与する細胞型を絞り込むこと、また同様のマウスで睡眠覚醒行動も測定し、肥満と睡眠の関係を明らかにすることが次なる課題である。
人工授精によるマウスの生産を行ったが、変異遺伝子という特性上、ホモ接合体はなかなか入手しづらく、しかも胎児期は野生型に比べ体が小さいために淘汰されやすいという難点がある。今後はマウス匹数を増やすことが大きな課題となる。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sleep/Wake Behaviors in Mice During Pregnancy and Pregnancy-Associated Hypertensive Mice2017

    • 著者名/発表者名
      Komiya Haruna、Miyoshi Chika、Iwasaki Kanako、Hotta-Hirashima Noriko、Ikkyu Aya、Kanno Satomi、Honda Takato、Gosho Masahiko、Hamada Hiromi、Satoh Toyomi、Fukamizu Akiyoshi、Funato Hiromasa、Yanagisawa Masashi
    • 雑誌名

      Sleep

      巻: 41 号: 3 ページ: 1-1

    • DOI

      10.1093/sleep/zsx209

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Sik3遺伝子変異マウスの肥満・高血糖・骨形成異常の検討2017

    • 著者名/発表者名
      管野里美、三好千香、一久綾、堀田範子、柿崎美代、船戸弘正、柳沢正史
    • 学会等名
      第40回日本分子生物学会年会(2017年度生命科学系学会合同年次大会)
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2017-12-06
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2018-12-20  

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