研究課題/領域番号 |
17H00786
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中田 典秀 京都大学, 工学研究科, 講師 (00391615)
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研究分担者 |
井原 賢 京都大学, 工学研究科, 特定助教 (70450202)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
42,380千円 (直接経費: 32,600千円、間接経費: 9,780千円)
2019年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2018年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2017年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 薬理活性 / 環境医薬品 / 予測スクリーニング / バイオアッセイ / 精密質量分析 / 下水処理 / ノンターゲット分析 / 生理活性 / 医薬品汚染 / 下水処理性能評価 / 下水処理性能 / ターゲット分析 / 医薬品による環境汚染 / 四重極飛行時間型質量分析計 |
研究成果の概要 |
水環境中に残留する医薬品に起因する問題の解決と今後の影響評価に向け、対象を決めた機器分析(ターゲット分析)、水試料から直接薬理活性が検出できるバイオアッセイ、未同定の薬理活性物質の同定(予測スクリーニング)手法を組み合わせ、代謝もしくは分解産物4種を含む計36種のGタンパク質共役型受容体(GPCR)拮抗薬成分と5種のGPCR拮抗活性の下水処理場における処理実態と水環境への放流実態について評価を行った。その結果、現行の下水処理における分析対象とした医薬品成分の低い除去率と、代謝もしくは分解産物が比較的高濃度かつ高頻度で存在することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水環境中に残留する医薬品の定量は、これまでは分析用標準物質が販売されている比較的古い薬剤に対するターゲット分析が主流であったが、それでは残留医薬品の評価に漏れが生じている可能性がある。また、今後の残留医薬品の評価においては、化学物質としてではなく、薬効成分として評価する必要がある。このような背景から、水試料からの薬理活性の直接の検出と予測スクリーニングを組合せ、残留医薬品を評価した点は革新的であると言える。
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