研究課題/領域番号 |
17H00803
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山口 有朋 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (90339119)
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研究分担者 |
佐藤 修 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (20357148)
三村 直樹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (50358115)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
33,930千円 (直接経費: 26,100千円、間接経費: 7,830千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2018年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2017年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | バイオマス利活用 |
研究成果の概要 |
本研究では、非可食性バイオマスであるリグノセルロース(木質バイオマス)のセルロース・ヘミセルロース・リグニンをすべて有用化学物質に変換する技術開発を行った。具体的には、木質バイオマスを反応物として担持金属触媒を用い、低い反応温度でセルロース・ヘミセルロースの水素化分解による糖アルコールへの変換、続いて、より高い反応温度でリグニンの分解反応による芳香族化合物への変換を行った。リグニン分解反応後には、担持金属触媒のみを固体として回収し、触媒を再利用可能であった。本研究により、両反応に高い活性を示す新規触媒の開発を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環型社会構築のために、枯渇性資源ではなく再生可能な資源を化学品原料として利用する必要がある。木質バイオマスは、セルロース・ヘミセルロース・リグニンから成り立ち、それぞれを変性させずに分離することは困難であり、木質バイオマスを反応物としてそのセルロース・ヘミセルロース・リグニンをすべて使用する研究は、あまり進められていない。本研究では、木質バイオマスを反応物としてそのセルロース・ヘミセルロース・リグニンをすべて有用化学物質へと変換する技術を確立した。学術的なインパクトのみならず、社会的にも非常に意義のある研究である。
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