研究課題/領域番号 |
17H00830
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 晃仁 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (80296730)
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研究分担者 |
廣川 和花 専修大学, 文学部, 准教授 (10513096)
中村 江里 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 特別研究員(PD) (20773451)
光平 有希 国際日本文化研究センター, 総合情報発信室, 特任助教 (20778675)
市川 智生 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (30508875)
高林 陽展 立教大学, 文学部, 准教授 (30531298)
橋本 明 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (40208442)
久保田 明子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (40767589)
愼 蒼健 東京理科大学, 工学部教養, 教授 (50366431)
佐藤 雅浩 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (50708328)
野上 玲子 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (60537942)
後藤 基行 立命館大学, 先端総合学術研究科, 講師 (70722396)
福田 眞人 名古屋外国語大学, 世界教養学部, 教授 (90208968)
山下 麻衣 同志社大学, 商学部, 准教授 (90387994)
松岡 弘之 岡山大学, 社会文化科学研究科, 講師 (30877808)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
40,560千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 9,360千円)
2020年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2019年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2017年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 医学史 / 精神医療 / ハンセン病 |
研究成果の概要 |
ハンセン病と精神疾患に関しては、熊本の恵楓園、東京の王子脳病院、日本陸軍の傷病兵の精神疾患について、病院が保存する患者の症例誌から詳細なデータを分析することができた。医療者だけではなく、また患者だけでもない、医療者と患者の相互作用が重要であったことが示された。また、医療者も患者もより広い要因に影響されていた。両者にとっての音楽、患者が暮らす家族、地域、医療者にとっての科学技術などがそれにあたる。 結核に関しては、残念ながらそれにあたる資料がなく、これからの課題として残されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究は20世紀の日本における「疾病の長期的療養」のための施設が、国際的な特徴と日本独自の性格の双方をもつことを明らかにした。ハンセン病や精神疾患への対応には、欧米流の政策を実施しつつも日本の個人の形成、日本の共同体の性格などがそこに刻み込まれている。 このような長期的療養が大きなヒントとなるのが、現在でも流行中の急性疾患であるCovid-19が明らかにしつつある「基礎疾患」という概念の理解である。Covid-19時代は急性疾患であるが、一般の人々は無症候であることが多く、高齢者や基礎疾患にかかっている場合は重症や死に至ることが多い。基礎疾患という概念は現代社会と歴史研究をつないでいる。
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