研究課題/領域番号 |
17H00862
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田畑 泰彦 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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研究分担者 |
山本 雅哉 東北大学, 工学研究科, 教授 (10332735)
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40449921)
梅澤 明弘 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 再生医療センター, 副所長/再生医療センター長 (70213486)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,770千円 (直接経費: 32,900千円、間接経費: 9,870千円)
2019年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2018年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2017年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 生体材料 / 免疫学 / 移植・再生医療 / 薬学 / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
マクロファージ(Mφ)と組織幹細胞を活用した再生治療技術の創生を目指して、治癒修復化Mφ(M2)の動員を高める薬物であるSEWおよびM2比率を高めるピオグリタゾンを生体吸収性ゼラチンハイドロゲルおよびポリ乳酸粒子から徐放した。ハイドロゲルおよび粒子の分解性を変えることで、薬物の徐放パターンを変化させることができた。in vitro細胞培養実験において、SEWがMφの動員を高めること、ピオグリタゾンがM2比率が高めることを実証した。薬物徐放材料を皮膚欠損モデルの欠損部位に埋入、その部位における細胞動員や皮膚再生などについて調べたところ、in vivoにおいても組織再生修復の促進が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、炎症の慢性化と治癒修復化とのスイッチングで重要な役割をしているマクロファージ(Mφ)と体内に存在する組織幹細胞本来のもつ自然治癒力を活用することにより、新規な再生治療技術を創生する。基礎生物学の知見とDDS 技術と組み合わせ、期待通りの研究成果が得られたならば、再生治療と炎症学とをつなぐ新しい学問体系が構築され、Mφ と幹細胞との体内動態の制御による再生治療を促す革新的な技術となる。再生治療に対する社会的要求度と期待度がますます高まっている中、生体本来のもつ自然治癒力の増強を介した実現可能な再生治療技術の研究開発の学術的・社会的意義はきわめて大きい。
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