研究課題/領域番号 |
17H00874
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野崎 大地 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70360683)
|
研究分担者 |
門田 宏 高知工科大学, 情報学群, 准教授 (00415366)
平島 雅也 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (20541949)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
43,030千円 (直接経費: 33,100千円、間接経費: 9,930千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2017年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
|
キーワード | 運動記憶 / 運動学習 / 脳状態 / 非侵襲脳刺激 / 多様性練習 / 腕到達運動 / 非侵襲的脳刺激 / 到達運動 / 経頭蓋直流電気刺激 / 脳機能画像 |
研究成果の概要 |
身体運動の記憶は学習時の脳(感覚運動野)の状態に紐付けられて形成される。本研究はまず、非侵襲的な脳刺激(経頭蓋直流電気刺激)を用いて脳状態を操作することにより、学習した運動の再現度合いが想起時と学習時の脳状態の類似度に依存して決まることを明らかにした。この結果は、学習した運動のパフォーマンスが十分に発揮できないのは想起時に不可避的に存在する脳状態変動に起因するということも間接的に示唆している。我々は、学習時の運動課題や脳状態を多様にすることで、想起時の脳状態が多少変動してもより安定した運動パフォーマンスが発揮できること、またより長く運動記憶が定着することを実験的、理論的に示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
練習した運動スキルが実際に本番で発揮できるかどうかは、スポーツ、楽器演奏のみならず様々な機器の操作などに従事する人にとって重要な問題である。本研究は運動学習時と学習後の運動実行時(想起時)の感覚運動野状態の類似度が、練習効果をどの程度発揮できるかを決定するということを、非侵襲的脳刺激によって脳状態を操作することにより明らかにした点、また運動課題や脳状態の多様性を増やすことで、忘却しにくいより強固な運動記憶を形成可能であることを実験的・理論的に示した点で、学術的のみならず実践的な観点からも意義があると考えられる。
|