研究課題
基盤研究(A)
本研究では、発達特性がその後の人格形成や行動様式にどのような影響を与えるのかを検討した。主な成果としては、まず、乳幼児期の発達障害児は、一般に使われる発達検査では本来の能力が見出されにくいことが示唆された。そして、児童思春期にはゲームやweb閲覧などの娯楽的なメディアへの没頭が目立ち、成人になるとその一部が精神症状を呈して臨床群となる。同程度の発達特性であっても、臨床群とならない人には特徴があり、特に女性においては、公平感や自己効力感が高いと他者からのみ評価されており、代償が働いていることが伺われた。さらに、これらの背景を脳機能計測を通して認知メカニズム的に分析した。
発達障害児の特徴を早期に理解することは重要であるが、従来の発達検査ではそれらを見落としやすいために、視野を広げて能力を見出すような注意が必要である。また、没頭しやすい特徴は児童期のメディア依存に表れやすいことにも留意すべきである。成人期には、対処スキルを学ぶことにより適応していくことが伺われるが、他者からの評価は表面上の姿で本人は苦悩している場合があることにも留意し、等身大の理解をすることで、精神症状の発現を予防することが重要である。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 4件、 招待講演 6件) 図書 (3件) 備考 (1件)
International Journal of Autism & Related Disabilities
巻: 2020
10.29011/2642-3227.000032
International Journal of Geriatric Psychiatry
巻: 印刷中 号: 5 ページ: 525-536
10.1002/gps.5268
Pharma Medica
巻: 37 ページ: 9-12
Autism research
巻: 11 号: 9 ページ: 1245-1252
10.1002/aur.1981
Cell Rep
巻: 24(11) 号: 11 ページ: 2838-2856
10.1016/j.celrep.2018.08.022
Journal of Child Psychology and Psychiatry
巻: 60 号: 5 ページ: 585-598
10.1111/jcpp.12999
120006533268
診断と治療のABC. 最新医学
巻: 130
Sci Rep
巻: 7 号: 1 ページ: 15034-15034
10.1038/s41598-017-14508-4
120007134604
児童青年精神医学とその近接領域
巻: 58 ページ: 175-84
巻: 58 ページ: 185-96
精神医学
巻: 59 ページ: 885-87
https://sites.google.com/site/fnabikilaboratory/Home