研究課題/領域番号 |
17H00907
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
貝澤 哉 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30247267)
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研究分担者 |
北見 諭 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (00298118)
鳥山 祐介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40466694)
杉浦 秀一 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 名誉教授 (50196713)
兎内 勇津流 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (50271672)
下里 俊行 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80262393)
坂庭 淳史 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80329044)
望月 哲男 中央学院大学, 現代教養学部, 教授 (90166330)
金山 浩司 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (90713181)
根村 亮 新潟工科大学, 工学部, 教授 (40242367)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
32,500千円 (直接経費: 25,000千円、間接経費: 7,500千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | ロシア思想 / 超越性 / 生 / 身体 / 宗教 / 思想史 / ロシア / ロシア思想史 / 宗教思想 / 科学思想 / 人文科学 / 宗教哲学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果として、18-20世紀のロシアにおける様々な思想的営みが、当時の世界的な言説のネットワークに積極的に参与し、超越的なものと人間、世界の関係性を独自に再規定しようと試みていたこと、またロシア国民思想史の独自性の背後には、じつは、西欧哲学思想や世俗的な法・権力関係と、宗教的な世界観との相互補完的な関係が常に潜んでいて、異質なものを積極的に「包括」する特性を孕んでいるおり、それは宗教や教育、法、美学、科学などの幅広い領域で、超越的、宗教的なものと、世俗的、経験的、科学的なものとを接続し、異質なものを対立ではなく包括的に捉えるようとする多様な試みとなって表れていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでロシアの特殊な国民思想史として独自のジャーゴンのなかに閉じられてきたロシア哲学思想史研究を、グローバルな思想的言説のコンテクストに広く置き直し、そのなかで、現代の私たちにとっての思想的意義を新たに捉え直し、ロシア思想史のパースペクティヴ自体を新たに再構築する試みであり、この点に本研究の最も重要な学術的意義が存する。 さらにこうした再構築によって、単に思想史の再構成のみならず、現代の重要な理論的諸テーマである「身体」「記号」「表象」「他者」「実在」などについて、美学、文学理論、教育思想、法思想、科学思想等、ジャンル横断的な知見を得られた点でも、本研究の社会的意義は大きい。
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