研究課題/領域番号 |
17H00913
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
川端 康雄 日本女子大学, 文学部, 教授 (80214683)
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研究分担者 |
中井 亜佐子 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (10246001)
遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
河野 真太郎 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30411101)
大貫 隆史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40404800)
西 亮太 中央大学, 法学部, 准教授 (60733235)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
26,260千円 (直接経費: 20,200千円、間接経費: 6,060千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 産業文学 / ポスト産業社会 / グローバリズム / フェミニズム / ソーシャリズム / レイモンド・ウィリアムズ / ウェールズ英語文学 / 精神分析 / 脱産業化 / Raymond Williams / ファミニズム批評 / ジョージ・オーウェル / ジョン・ラスキン / William Morris / George Orwell / ウェールズ / アパラチア / 炭鉱 |
研究成果の概要 |
本研究は①国民国家の枠組みに限定されない新しい「産業文学」観の形成、②産業化から脱産業化への経験を捉えるための学際的理論の構築、という2点を重要な目的とした。産業化と脱産業化の双方を含む近代史全体の中に産業文学を位置づけるためには、国民国家内での混淆性の認識と、トランスナショナルまたはグローバルな視点が不可欠である。ゆえに本研究では狭義の階級や国家的枠組みに囚われない新しい「産業文学」像の構築を目指し、従来等閑視されていた作品も含めて研究を進めた。モダニズム研究、ポストコロニアリズム、ジェンダー論など、学際的なアプローチによって本研究は脱産業化以降とされる現代への理論的な介入を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市的なモダニズムを中心としてきた英米文学研究で従来比較的顧みられずにいた「産業文学」に着目し、それをグローバルに進展した産業化と脱産業化のプロセスの文脈に位置づけた。さらに労働者階級文学の視点とポストコロニアル研究およびジェンダー研究の成果との統合を図った。そうした試みを国際的な共同研究のかたちで進めた。本研究が目指すような「産業文学」の新たな全体像を浮かびあがらせることによって、従来的な文学史の書き換えを示唆した。私たちの生きる現在がいかなる近代の歴史と系譜のもとにあるのか、という問題意識を手放さずに本研究を進めてゆき、現代文化を考える際の重要なパースペクティヴを提示することができた。
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