研究課題/領域番号 |
17H00933
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
秋田 茂 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (10175789)
|
研究分担者 |
山口 育人 奈良大学, 文学部, 教授 (20378491)
岸田 真 日本大学, 経済学部, 准教授 (40317277)
菅 英輝 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 招へい教授 (60047727)
浅野 豊美 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60308244)
佐藤 滋 東北学院大学, 経済学部, 教授 (90616492)
佐藤 尚平 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70597939)
前川 一郎 創価大学, 国際教養学部, 教授 (10401431)
KROZEWSKI GEROLD 大阪大学, 先導的学際研究機構, 教授 (20772982)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2021年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
|
キーワード | 石油危機 / 輸出志向型工業化 / 国際金融の民営化 / 緑の革命 / オイル・トライアングル / 第三世界 / 第二次冷戦 / アジア開発銀行 / 民営化された国際通貨システム / 経済援助 / 資源外交 / 東アジアの奇跡 / グローバルヒストリー / アジア国際秩序 / 経済援助と工業化 / 農業開発 / ソ連・東欧圏・アフリカの停滞 / 世界システム / 1970年代 / 工業化 / アフリカの停滞 / 1970年代アジア国際秩序 / 国際開発金融の民営化 / オイル・マネー / グローバル・サウス |
研究成果の概要 |
本研究は、1970年代の二回の石油危機(1973-74年、1979年)が国際政治経済体制に及ぼした衝撃を、歴史学、国際関係論、外交史、経済史、アジア・アフリカ地域研究から多角的・学際的に解明した。ブレトン・ウッズ体制の崩壊による「国際金融の民営化」とオイル・マネーの還流(ユーロドル市場の発展)、アメリカによる石油外交の展開、東アジアの輸出志向型工業化の進展、南アジアの「緑の革命」の展開により、石油危機は世界システムの構造的変容に決定的なインパクトを及ぼし、冷戦体制と「第三世界」の解体だけでなく、80年代の「東アジアの奇跡」につながるアジア太平洋地域の経済発展を加速する転換点となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の石油危機論は、欧米の先進工業国に対するインパクトを中心に語られてきたが、本研究は、アジア・アフリカ地域からの観点で石油危機の衝撃を考察し、1980年代から本格化する東アジア地域の急速な経済発展=「東アジアの奇跡」が実現した背景・諸要因の連鎖・連関性(冷戦他制の変容と輸出志向型工業化の結合、国際金融市場の変容とオイル・トライアングルの形成、経済援助・ODAの有効活用)を解明した。 現代世界は、ウクライナ戦争によるエネルギー危機に直面しているが、50年前の世界を振り返ることで、グローバルな政治経済秩序の危機を乗り超えるヒントを得ることができる。
|