研究課題/領域番号 |
17H00935
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大津留 厚 神戸大学, 人文学研究科, 名誉教授 (10176943)
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研究分担者 |
柴 理子 城西国際大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10337769)
桐生 裕子 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (10572779)
野村 真理 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20164741)
家田 修 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授(任期付) (20184369)
篠原 琢 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20251564)
佐藤 雪野 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (40226014)
馬場 優 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (40449533)
柴 宜弘 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (50187390)
辻河 典子 近畿大学, 文芸学部, 講師 (50724738)
森下 嘉之 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (60589042)
飯尾 唯紀 東海大学, 文化社会学部, 准教授 (80431352)
村上 亮 福山大学, 人間文化学部, 講師 (80721422)
ボシティアン ベルタラニチュ 城西大学, 現代政策学部, 准教授 (80752120)
米岡 大輔 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (90736901)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2018年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2017年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | ハプスブルク帝国 / 中・東欧 / 民族自決 / 継承国家 / 世界大戦 / 東欧近現代史 / 第一次世界大戦 / 大戦間期 / 第一次次世界大戦 / 民族国家 |
研究成果の概要 |
1918年11月、西ヨーロッパ戦線では休戦が実現し、世界戦争の終焉が見通せたが、中東欧では、帝国秩序が崩壊し、そのあとの秩序はまだ形成途上だった。ウィルソンが提唱したセルフディタミネーションが一つの標語として機能したが、さまざまな民族的な集団が入り組んで存在するこの地域では、民族集団間の葛藤は避けられず、軍事的な衝突が引き起こされることもあった。世界大戦とそれに続く戦争が終わった時に、この地域ではハプスブルク帝国のかわりに継承諸国が成立していた。本研究は「セルフディタミネーションによる国家」という概念によって語られてきた歴史に対して、帝国からの遺産の継承を明らかにして新たな歴史像を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1918-19年を分水嶺として、中・東欧地域には民族自決国家が成立し、それまでの「民族の牢獄」は解消されたという理解は「プロパガンダ」としては意味があったかもしれないが、この地域の歴史を理解する上ではむしろ桎梏となっていた。本研究は、この時期をまたいでの連続、非連続を問うことによって、断絶としての1918-19年理解を乗り越える方法を示すものである。本研究はその意味で決して網羅的な研究ではないが、新たな視点から見えてくる歴史事象との格闘の記録である。具体的には制度とアイデンティティと記憶(文書と文化財)との視点から連続、非連続を問うた。国際水準に見合った成果を出すことができた。
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