研究課題/領域番号 |
17H00986
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 東京大学 (2018-2022) 一橋大学 (2017) |
研究代表者 |
古澤 泰治 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (80272095)
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研究分担者 |
杉田 洋一 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (20743719)
冨浦 英一 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40273065)
村田 安寧 日本大学, 経済学部, 教授 (40336508)
石川 城太 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80240761)
ファビンガー ミハル 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 特任講師 (00715998)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
2021年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2020年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2019年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | グローバル・バリュー・チェーン / マッチング / 所得格差 / AI / ロボット / サプライ・チェーン / グローバリゼーション / 産業集積 / 定量的一般均衡貿易モデル / 国際税制 / AIとロボット / 世界各国の労働市場 / 国際生産ネットワーク再編 / 国際ジャーナル / タックスヘイブン / 産業クラスター政策 / ネットワーク / 国際貿易 / 貿易政策 / 移転価格規制 / 日本企業のミクロデータ / 企業内貿易 / グラビティー・モデル / GVC / 中間材貿易 / 貿易費用 / 知識スピルオーバー / 機械学習 |
研究成果の概要 |
サプライ・チェーンのグローバル化を定量的に分析するため、新たな一般均衡貿易モデルを構築し、新興市場国の生産性や財の質的向上が各国経済に与えた影響や、グローバル・バリュー・チェーン(GVC)の進展がもたらした各国内の所得格差を定量的に推計した。また、基本モデルをAIとロボットを組み込んだモデルに拡張し、AIやロボットが各国の労働市場に与える影響を推計し、貿易自由化の影響と比較した。さらに、GVCの進展により、経済の歪みが拡大し厚生の損失も大きくなるというGVCの負の面も明らかにした。企業間の取引マッチングの効率性や、産業クラスター政策の効果、そしてGVC形成に重要な輸送費に関する研究も進んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、地政学的緊張などから、グローバルなサプライ・チェーンを再構築する動きが出ている。こうした動きの影響を正しく推計し、関連政策に反映させることは喫緊の課題である。このような背景下で、GVCを組み込んだ一般均衡貿易モデルを精緻化し、その基本モデルを分析テーマによって拡張しながら、様々な政策課題について政策効果を推計できる研究基盤を構築したのは、大きな社会的・学術的意義がある。実際、AIとロボットが世界の労働市場に与える影響を推計するという世界初となる研究を行ったりした。AIやロボットは今後益々影響力を増すだろう。本研究は、それに伴い進んでいくと考えられる研究の先駆け的存在となった。
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