研究課題/領域番号 |
17H01011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
蓮花 一己 帝塚山大学, 心理学部, 教授 (00167074)
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研究分担者 |
多田 昌裕 近畿大学, 理工学部, 准教授 (40418520)
朴 啓彰 高知工科大学, 地域連携機構, 客員教授 (60333514)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
41,210千円 (直接経費: 31,700千円、間接経費: 9,510千円)
2020年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2018年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2017年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 高齢ドライバー / 運転行動 / 高齢者 / ドライブレコーダ / 認知機能 / 一時停止 / 確認行動 / 速度行動 / 交差点 / 高齢者講習 / サポカー体験 / 老化 / 介入効果 / ハザード知覚 / フレイル / 社会問題 |
研究成果の概要 |
本研究では,生理的老化と病的老化に焦点を当てて、高齢ドライバーのリスクを低減し効果的な支援について検討した。第一研究では、「高齢運転データベース」に基づき、教習所コースと一般道路における一時停止交差点での運転行動を分析した。その結果、教習所における交差点での徐行・一時停止や安全確認が一般道路の行動と関連することを示した。第二研究では、時間経過により高齢者の運転行動水準の低下に影響する要因を調べた。第三研究は、健常だが認知機能が低下した高齢ドライバーへの効果的な介入手法を検討した。結果に基づいて、適切なフィードバックの内容や使用場面、タイミングが設定でき今後のシステム開発に必要な資料が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
事故低減のために、高齢者講習や安全運転支援装置の導入が推進されているものの、個人差の大きい高齢者への個人対応型の支援はきわめて不十分である。本研究では、病的老化と運転の関連に焦点を絞り、とくに健常レベルでの機能低下が運転に及ぼす負の影響を検証することで、早期の介入手法あるいは予防的支援のあり方を検証することができた。高齢者講習への運転技能試験が2022年から導入されるが、本研究での教習所走行と一般道路走行に関連性が見られたことで、教習所での試験実施に一定の妥当性が示された。また、縦断的研究により、老化と運転の質の関連を検証することで、高齢者への支援や介入手法の開発に結びつく資料を得た。
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