研究課題/領域番号 |
17H01061
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薄膜・表面界面物性
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
李 艶君 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (50379137)
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研究分担者 |
内藤 賀公 大阪大学, 工学研究科, 助教 (90362665)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2018年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2017年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
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キーワード | 走査型プローブ顕微鏡 / 磁気共鳴 / 走査型っプローブ顕微鏡 / 走査プローブ顕微鏡 |
研究成果の概要 |
本研究は、強磁性共鳴を用いた磁気交換力顕微鏡を駆使して、反強磁性体の酸化ニッケル表面上において原子スケールの交換相互作用を測定し、表面の磁気構造が磁気相互作用にどのように影響するかを解明することを目的とした。まず、磁気交換力顕微鏡の超高感度化と超高分解能化を実現した。具体的には、まず、交換力を最も高感度に測定するための観察条件を実験的に解明した。次に、カンチレバーの周波数シフトに含まれる変調成分から交換力と交換エネルギーを導出する方法を開発した。さらに、表面の磁気構造が交換相互作用にどのように影響するかを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノスケールの磁気相互作用に関する学問分野は、世界的にみても未開拓の学問分野であり、学術的な研究課題の宝庫である。本研究により、「ナノ磁性体の物理」という学問分野が開拓されると期待される。ナノ磁性体に関する知見は、ほとんど明らかにされていないナノスケールのスピン状態に関する貴重な知見を提供すると期待される。このような知見は、スピンの制御を利用する量子演算デバイスなどの発明に繋がる可能性が高く、スピントロニクスの発展に大きく寄与できる。
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