研究課題
基盤研究(A)
蛍光増強性能に特に優れるメタ表面をバイオセンサーとして確立することを目指した。開始当時はプラズモニックメタ表面を想定していたが、誘電体や半導体のようなそのほかの材料からなるメタ表面の探索も課題として行った。その結果、早い段階で蛍光増強性能に非常に優れる全誘電体メタ表面を見出すことに成功した。本研究を通じて、抗体・抗原のタンパク質分子からDNAの核酸まで多様なバイオマーカーをメタ表面センサーという一つのプラットフォームで検出できることを示してきた。このことはメタ表面センサーがバイオセンサーとして汎用的であることを意味しており、今後様々な対象の超高感度検出において活用されるための基礎を確立した。
高感度な蛍光バイオセンサーは多様な疾患マーカーや遺伝子検査に応用することができるが、1つのプラットフォームでそのような性能を満たすバイオセンサーはこれまで実現されていなかった。今回の研究を通じて、メタ表面センサーがその要件を満たすことを実証した。超高感度かつ高スループット(短時間)検出が可能であるため、今後医療検査の迅速化や検査対象となるバイオマーカーの対象拡大にたいする社会の需要に応える検査システムが生まれることにつながる成果である。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 10件、 招待講演 14件) 備考 (6件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
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