研究課題/領域番号 |
17H01074
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
量子ビーム科学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
長嶋 泰之 東京理科大学, 理学部第二部物理学科, 教授 (60198322)
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研究分担者 |
満汐 孝治 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (10710840)
Chiari Luca 千葉大学, 大学院工学研究院, 特任助教 (20794572)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
43,290千円 (直接経費: 33,300千円、間接経費: 9,990千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2018年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2017年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | ポジトロニウム / ポジトロニウム負イオン / 光脱離 / ビーム / 束縛エネルギー / 共鳴 / 運動誘起共鳴 / 量子干渉 / 回折 / 干渉 / 光脱離閾値 / ポジトロニウムビーム / ポジトロニウム回折 |
研究成果の概要 |
研究代表者が開発したポジトロニウム負イオン(陽電子1個と電子2個の束縛状態)の高効率生成技術を利用した研究を展開した。まず、エネルギー可変ポジトロニウムビームの高品質化を行った。この装置ではポジトロニウム負イオンを電場加速の後にレーザー光照射して電子を脱離させることによってエネルギー可変ポジトロニウムビームを生成する。本研究によって高品質ポジトロニウムビームを生成することに成功した。次にこれを用いてポジトロニウムの運動誘起共鳴の観測を行った。またポジトロニウム負イオンの束縛エネルギーを測定することにも成功した。いずれも世界初の研究であり、この分野では極めて大きな成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポジトロニウム負イオンは最も単純な三体束縛状態であり、その特性を明らかにすることは基礎物理学的に重要である。これを目的として束縛エネルギーの計算など理論的な研究はかなり進んでいたが、生成効率が極めて低かったため、実験による研究はほとんど行われていなかった。本研究で独自のポジトロニウム負イオン高効率生成技術を駆使して束縛エネルギーが初めて測定されたことは、この分野にとって大きな成果である。また本研究では高品質エネルギー可変ポジトロニウムビームが得られた。これを用いたポジトロニウム運動誘起共鳴の観測も大きな成果である。今後はこのビームを利用した固体表面の解析も可能になると期待される。
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