研究課題/領域番号 |
17H01144
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
宇治 進也 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 副拠点長 (80344430)
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研究分担者 |
寺嶋 太一 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主席研究員 (40343834)
圷 広樹 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (80316033)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2020年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2019年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2018年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2017年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 強磁場電子状態 / 超伝導 / 有機伝導体 / FFLO状態 / 有機超伝導 / FFLO相 / 有機超伝導体 / 強磁場 / 低温 / 層状有機超伝導体 / FFLO超伝導相 / FFLO超伝導 / パウリ極限 / FFLO超伝導 / 低温強磁場物性 / FFLO相 |
研究成果の概要 |
層状超伝導体では、面内磁場中では軌道効果は消えるために、ゼーマン効果が超伝導クーパー対の破壊効果として働く。この時の臨界磁場はパウリ常磁性極限と呼ばれ、ほとんどの超伝導体では臨界磁場はパウリ常磁性極限より小さくなる。しかしいくつかの層状超導体ではこの制限を超えて超伝導が安定する状態、FFLO状態が発見されて来た。これまでの研究では、FFLO相転移と磁束相転移を明確に区別することができず、FFLO相の同定に多くの疑問が持たれていた。本研究では、磁気熱量効果と磁気トルク測定を駆使し、FFLO相転移と磁束相転移を明確に区別して測定することに初めて成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機超伝導体の研究は、日本が世界をリードする分野である。とくに強磁場電子状態の研究においては、申請者らのグループは最先端の研究成果を出し世界を牽引してきた。本研究成果は、長年の懸案であったFFLO相転移と磁束相転移とを明確に区別して観測することに成功したものであり、本研究分野に大きなブレークスルーをもたらした。また、高度化された測定手法や測定ノウハウは、共同研究などを通して積極的に外部にも広め、超伝導分野のみならず、関連分野の研究の発展にも貢献した。
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