研究課題/領域番号 |
17H01166
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
関 宰 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (30374648)
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研究分担者 |
池原 実 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (90335919)
堀川 恵司 富山大学, 学術研究部理学系, 准教授 (40467858)
山本 正伸 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (60332475)
菅沼 悠介 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (70431898)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2017年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
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キーワード | 南極氷床 / ウィルクス海盆 / 最終間氷期 / 海水準 / 解水準 / 過去の温暖期 / 海面上昇 |
研究成果の概要 |
産業革命前よりも全球気温が+1℃高い最終間氷期は、海水準が+6-9m高かったと推定されている。最終間氷期の南極氷床の動態をより深く理解することは、将来の温暖化シナリオにおける海水準の変化を予測する上で重要な知見を提供する。本研究では、東南極付近で採取された海底堆積物コア(GC1407)のネオジム同位体比やベリリウムの分析などを行い、最終間氷期のウィルクス氷床(WBIS)の氷床変動を復元した。その結果、LIG期間中のWBISの後退の時期とその大きさを調べた。その結果、最終間氷期の前半だけでなく、後半にも著しいWBISの後退が起こっていたことを初めて示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は全球気温が現在(2021年)と同等であった最終間氷期(13-11.5万年前)に東南極のウイルクス海盆氷床がどの程度後退したのかを調べた結果、ウイルクス海盆氷床の著しい後退が2度ほど起こっていたことが明らかになった。このことは現在の気候状態(産業革命前よりも+1℃暖かい)が長時間継続した場合にやがてウイルクス海盆氷床の後退が起こる可能性を示唆する重要な成果である。
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