研究課題/領域番号 |
17H01225
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
大野 弘幸 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 学長 (00176968)
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研究分担者 |
藤田 恭子 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (90447508)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
43,940千円 (直接経費: 33,800千円、間接経費: 10,140千円)
2019年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2018年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2017年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
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キーワード | イオン液体 / 水和状態 / 生体内環境 / タンパク質 / 相転移 / 高分子 / 生体環境 / 相変化 |
研究成果の概要 |
わずかな水を添加したイオン液体を溶媒として用いることで、これまで煩雑な操作が必要であった凝集タンパク質の再構成に成功した。水と下限臨界溶解温度(LCST)型の相転移を示すイオン液体の生体物質分離への応用展開にも成功した。具体的には電位制御によりcyt cのイオン液体相と水相の双方向への分配を制御することが可能になった。さらにLCST型のイオン液体を重合することによりゲル化した。温度を変化させるだけでタンパク質を吸脱着できるゲルの設計指針を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで我々は多くのイオン液体を合成し、それらの物理的性質を整理し、エネルギーデバイスをはじめとした様々な分野に応用してきた。その過程で、生体分子との親和性の高い水和イオン液体を見出した。生体分子は水又は緩衝水溶液中でしか存在できないと思われていたが、高塩濃度液体である水和イオン液体中でも一部のタンパク質は失活せず、さらには再構成まで行えることがわかった。水和イオン液体のタンパク質科学への応用の可能性を大きく拡げることができた。また、LCST型の相転移を示すイオン液体を用いることで、タンパク質を分離抽出する新技術を提案でき、生命科学分野への多大な貢献が期待できた。
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