研究課題/領域番号 |
17H01261
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田畑 仁 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (00263319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)
2019年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2018年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2017年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
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キーワード | ゆらぎ / ブレインモルフィック / ニューロモルフィック / 脳型模倣 / 先端機能デバイス / 生体ゆらぎ / 低消費電力 / 生体模倣 |
研究成果の概要 |
熱ゆらぎの効率利用と信号増幅を試みた。優れた確率共鳴素子(超電力素子)の実現には、環境に存在する熱を如何に効率よく利用出来るかが鍵であった。生体ゆらぎ機能を模倣したスピングラス材料(ガーネット型酸化鉄の鉄イオンを、非磁性元素であるSiやGeおよび磁気異方性の大きなCoにより置換)を用いたスピンポンピング、マグノニクス素子、スピン波デバイスなどの実用化デバイスの設計を実施した。その結果、室温を超える高温でスピングラス状態が実現可能な元素組み合わせを見出した。加えてスピングラス由来のメモリ効果を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“生物に学ぶ”ことで、これまで“悪者”であった“ばらつき、ゆらぎ”を積極的に活用した新しいデバイス(情報処理、メモリ素子)の実現を目指した研究である。生体が生来備え、巧妙に活用している“情報のゆらぎ:確率共鳴現象による情報処理原理”を利用するという、従来とは、全く逆の発想により、新しい情報処理システムの学理を構築し、超低消費電力デバイス(確率共鳴デバイス)を創製する事を目指した。これまでは”厄介者”であった“熱ゆらぎ/環境からのエネルギーを生かす”という逆転の発想による超低消費電力デバイスを実現する端緒を拓いた。
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