研究課題/領域番号 |
17H01290
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
肥後 陽介 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10444449)
|
研究分担者 |
音田 慎一郎 京都大学, 工学研究科, 准教授 (50402970)
高野 大樹 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 主任研究官 (80626218)
大竹 雄 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (90598822)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
39,130千円 (直接経費: 30,100千円、間接経費: 9,030千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2017年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
|
キーワード | 堤防 / ロバスト性 / 表面侵食 / 浸透流 / 地震動 / 検証 / V&V / 解析精度 / 洪水 / 地震 / 粒子法 |
研究成果の概要 |
地震に加え近年激甚化する豪雨による洪水に対して,我が国の河川堤防には変形を許容しても決壊には至らない性能が求められている.このいわゆる「粘り強さ」は,性能設計の枠組みでは「ロバスト性」として,構造物の安全性確保のための原則的な要求性能と位置付けられている.本研究では,1) 地震動及び越流・浸透流による堤防の進行的な変形・破壊過程(粘り)を予測可能な解析手法を開発すると共に,2) V&Vを通して提案手法の予測精度を定量化する手法を提案した.これらにより,洪水・地震に対する河川堤防のロバスト性評価へつながる成果を得た.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在まで,河川堤防を含む土構造物の変形を予測する種々の手法の開発が研究・開発されてきた.いずれも土の破壊までを予測することに主眼が置かれてきたが,破壊から破壊後の挙動までを追跡可能な手法には課題が残されていた.地震時や洪水時において,変形を許容しても完全な崩壊には至らない「粘り強さ(ロバスト性)」を評価するためには,破壊後の挙動の解析が重要であり,本研究ではこれを実現する手法を提案した.洪水・地震に対する河川堤防のロバスト性評価手法を構築することで,土構造物の性能設計法の確立という地盤工学における喫緊の分野課題の解決に寄与する成果を得た.
|