研究課題/領域番号 |
17H01310
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 神戸女子大学 (2019-2022) 京都工芸繊維大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
中川 理 神戸女子大学, 家政学部, 客員教授 (60212081)
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研究分担者 |
赤松 加寿江 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (10532872)
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 教授 (00431883)
野村 啓介 二松學舍大學, 文学部, 教授 (00305103)
伊藤 毅 青山学院大学, 総合文化政策学部, 客員教授 (20168355)
杉浦 未樹 法政大学, 経済学部, 教授 (30438783)
大田 省一 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (60343117)
岸 泰子 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60378817)
上杉 和央 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70379030)
中島 智章 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (80348862)
坂野 正則 上智大学, 文学部, 教授 (90613406)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2021年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2020年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2019年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
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キーワード | 都市史 / 領域史 / テロワール / 食産品 / 農産品 / 畑地 / 比較文化史 |
研究成果の概要 |
本研究成果において、第1には、フランスで形成された「テロワール」概念の本質とその変化を歴史的に整理・解明できたとともに、テロワールは土壌や自然環境だけではなく、集団的知見や流通形態、消費文化、都市による評価、価値付けといった人的要素が大きく関わるという現代的意義を明確化することができた。第2に、具体的な現地調査の結果、テロワールはワインだけでなく、アジアの茶業においても同等に見出すことができることを明らかにした。第3にテロワール概念は、小さな区画のみならず、産地の大きなスケールにも適応できるものであり、消費都市や国際的評価によっても照射する土地・領域が変わることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消費地としての都市の周辺に広がる農地の価値付け=テロワールを明らかにしようとする本研究は、近年盛んとなった都市史研究において、分析対象を都市に限定するのではなく、その周囲の領域も包摂して捉える領域史研究に発展させようとする新たな研究動向において、重要な意味を持つものである。そして、テロワール概念が一般的に知られるようになった土地の地味や環境だけを指すのではなく、流通や政治的背景などの歴史にも深く規定されるものであり、そのため都市周辺の農産地が持つ独立した土地の価値や意義を持ち得ることを明らかにしたことは、地域社会の再生を必要とする地域政策・農村政策において大きく役立つものとなるはずである。
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